世にもいい加減なネバーエンディング海外ドラマ
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2002年03月10日(日) 善良な魂 27(最終回の前)

         パイパーは力をこめて、時間を止める。
         そして3人は準備された屋根裏へ走る。
         
         パイパーは用意してたろうそくに火をつけ、
         プルーは真珠のついた十字架をガラスのうつわの上に置く。
         まわりには、いくつかのハーブがちりばめられている。
         
         全てのろうそくが灯されると、鏡に反射して
         その光が乱反射しながらだんだん十字架の真珠に集まっていく。
         真珠の光が異様に白く明るく、真昼の太陽のようになる。
         
         もう一度、経典で呪文を確認したフィービーが輪に入る。
         プルー、パイパー、フィービーの3人が手をつなぐ。


3人唱和  「『今こそ封印された力を解放させよ。善良な魂と同じ光を放て。
       死すべき魂は、永遠に死の世界へ。善良な魂の光に焼き尽くされよ。』
       『死すべき魂は、永遠に死の世界へ。善良な魂の光に焼き尽くされよ。』
       『死すべき魂は、永遠に死の世界へ。善良な魂の光に焼き尽くされよ。』


       太陽のような真珠の光はまぶしく屋根裏全体を包むように広がる。
       ちょうど、傘をさかさにしたような形に扇形になった光が寄せ集まってくる。
       真珠を中心線とした彼女たちの目の上でそれは一瞬平にひろがる。
       
       恐ろしいうめき声とともに青白く光るランディと思しき年恰好の男が
       突然その中に現れ、広がった白い光の中に磁石でもあるようにはりつけられる。
       それは、さながら光でできた死の床のようである。
       3姉妹の見守る中、やがてその光は少し持ち上がったかと思うと、
       激しい光彩を放ち、一瞬にして消え去る。断末魔の叫びがかすかに残った。
       
       まぶしさに目が眩んだ3姉妹であったが、目が慣れてくると
       まず、お互いを確認し合う。


フィービー  「これで消えたの?」
パイパー   「あの時白い光に巻き込まれたのは、あんたが見た青い光の魔物?」
フィービー  「うん、間違いないよ。」
プルー    「ええ、あれが多分、ランディの体を借り、魂から生気を奪いながら、
        他の人たちの命を奪ってきた魔物よ。」

         3姉妹は、なんとなく後味の悪さを感じている。

フィービー  「これからどうなるの?」
パイパー   「わからないわね。そこまで経典には書いてなかったんだもの。」
プルー    「ランディの日記にもね。・・・あ、見て!十字架、さっきより光って見える。」

パイパー   「蝋燭はきれいさっぱり燃え尽きて、ハーブも鏡もどこへやらいってしまったけどね。」
フィービー  「終った、ってことかな・・・?」
プルー    「(少し微笑んで)鏡、買いに行かなくちゃね。ふふ。
        十字架はリサに・・・・上手く説得して、マリアナの血族の女の子に
        受け継がれるように伝えるわ。あ、他の宝石も取りに戻らなきゃ。」

フィービー  「あ!!アル!!」

次回最終回


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