世にもいい加減なネバーエンディング海外ドラマ
DiaryINDEX|past|will
あわててパイパー、フィービーはプルーの視線の先を追う! どうしたことか?すらすらと、ランディの最後の文字のあとに マリアナらしき文字が浮かび上がる・・・・まるで、今書いているように。
フィービー 「すごい!すごいよこれ!私が見えるだけじゃなくて、 実際、書き文字が現れるなんて!」 プルー 「(読む)『すぐに逃げて、ここから離れて。二度と死を望むような事は言わないで。 私のことを信じて。すぐに子供たちのところへ、急いで! 死神よりもひどい魔物があなたの魂を奪いに来る前に、急いで、逃げて、 生き延びて!あなたをずっと見ています。マリアナ』・・・・」
驚きのあまり、顔を見合わせる3姉妹。
プルー 「これは、・・・どういうこと?マリアナの知らせたい未来はランディにだったの・・・。 ランディは、それで失踪したのね。」 フィービー「そうよ、マリアナはもう見えていたのよ。自分が事故で死んでしまうことも、 それで、ランディが落胆することも。」 プルー 「だから、急に日記を書くことを勧めた?」 フィービー「そして、私が見た過去の通り、きっとランディが書くであろうページまで先送って、 そこにメッセージを残したのよ。」 パイパー 「彼女が未来を知った時にランディに知らせることは出来なかったのかしら。」 プルー 「きっとできなかったのね。ランディはマリアナたちが魔女だって知らなかったと思うし。」 パイパー 「そうだとしても、でも、じゃ、どうしてそれを今、フィービーにも 見せようとしたんだと思う?」 フィービー「わからないよ。」 パイパー 「魔法で魔物をしとめる前に必要な何かって、フィービー、言ったじゃない。」 フィービー「そうだけど、こういうこととは思わなかった。」
パイパー、戻りそうな時間をまた止める。 プルーが、黙って考え込んでいる。
プルー 「知って欲しかったんじゃないかしら。 きっとランディはこの驚くべき事実を受け止めて、必死で逃げたと思うわ。 ただ、魔物が追いついて、半年のうちのどの時期かわからないけど、 ・・・もしかしたらかなり早い時期かもしれない。マリアナの願いは虚しく、 魔物にランディは魂を取られ、体も取られた。 でも、彼が本気で死を望むことはなかったこと、魔物に奪われまいと 必死で逃げたことは、知っていて欲しかったんじゃないかしら。」 パイパー・フィービー 「マリアナ・・・・・」
プルー 「それに、確信した。まだ、ランディの魂は生きているんだわ。かすかだけど。 完全に失われてはいないんだわ。」 パイパー 「そのかすかな『善良な魂が魔物を生きさせている』・・・」 フィービー「ほんと、残酷すぎるよ。いい人間が魔物を生きさせるために生きているなんて。」 パイパー 「乗り移らずにランディの体にいるのは、魔物にとってメリットがあるから、って思ったけど。」 プルー 「ランディの魂の力が強いのよ。それにマリアナがきっと守っているんだわ。 だから魔物は体を乗り換えられないのかもしれない。 他人の魂を取り込んでランディの体を利用している。 もちろん、立場も利用できるから、魔物の方も、マリアナの力やランディの魂の力に 気付いていないかもしれないけれど。」
パイパー 「ねぇ、ちょっと待って、それなら、かすかにでも生きているのなら、 そんなに強い魂ならランディを元に戻せないかしら?」 フィービー「そうよ、マリアナが守っているんだし。」 プルー 「私も、ランディが生きているのなら、戻して欲しいと願っていたわ。 そのヒントになれば、って魔物退治より、先にマリアナが教えたいと言う 未来について知りたかったの。」 パイパー 「そうだったのね・・・。」 プルー 「でも、残念だけど、ランディの魂を昇天させることを考えなきゃ、 完全に魔物は退治できない。」 フィービー「でも、経典には『善良な魂を食い尽くす前に封印された魔女の力を秘めた 白い石が魂と同じ光を放つとき、魔物は消える。 そして二度と蘇らない。』って、書いてあったじゃない。」
プルー 「そうね、だけど、いくらなんでもランディの中に居座りすぎだと思うの。 マリアナはおそらく被害を最小限にするために、魔物をランディの中に 封じ込めておくためにも守っているんじゃないかしら。悲しいことだけど。」 フィービー「プルー、それだけじゃないよ。きっと、あんなに楽しそうにマイケル達と暮らしてるのは、 ランディの魂だよ。マリアナはそれを少しでも味わわせてあげたいんじゃないのかな。」 プルー 「(やっと少し笑って)そうね、そう信じたいわね。」
時間を止められているアルの笑顔を見ながら
プルー 「家族でない私たちが判断を下すのは、許されるのかどうかわからないわ。 ・・・私、バックランドでランディに追われた時、彼を投げ飛ばせなかったの。 少しでもランディの魂があるならって・・・。 でもそれは、次の魂へ魔物が乗り移らないために、必死でランディやマリアナが 守っている砦なのよ。時は迫っているわ。魔物をやっつけたあと、どうなるかなんて、 想像つかないけれど、やるしかない。」 パイパー 「プルー・・・・。そうね、これ以上、悲しい思いをする人を増やすわけにはいかない。」 フィービー「それがマリアナが伝えたかったことかも。」
屋根裏にあがろうとして。
パイパー 「アル。どうしよう。」 フィービー 「危険な目にはあわせられないよ。」 プルー 「プルー、時間を止めなおして!その時間内でなんとかするのよ!」 パイパー 「できなかったら?」 プルー 「ううーーーん、ごまかす!」
つづく
My追加
|