世にもいい加減なネバーエンディング海外ドラマ
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2002年03月06日(水) 善良な魂 25

         玄関でパイパーと、フィービーが待っている。車に駆け寄る2人。
         車から降りるプルー。アルも降りてくる


プルー   「ただいま。」
パイパー  「プルー、よかった。」
フィービー 「ほんとよかった。」
プルー   「アルにはなんてお礼を言っていいか。ありがとう。」
アル    「いや、でも、ほんとに警察届けなくて大丈夫かい?」
プルー   「あぁ、ええ。それに友達が警察の人で、・・・もうすぐ来るはずだから。」
アル    「じゃ、大丈夫だね。」
フィービー 「アル、ありがとう。」(といって、軽く手を握る)
プルー   「あの、じゃ、これ預かってみるわね。」
アル    「何か、わかるといいんだけど(と、遺品である宝石のこと位に思っている)」
フィービー  「ちょっと待って、それ・・・」

       フィービーの体に電流が走ったようになり、映像が見える。
       さっきの続き。すらすらと文字を書き始めるマリアナの映像。


プルー・パイパー 「フィービー?!」

       パイパーはあわてて、時間を止める。

プルー   「どうしたの?何が見えたの?」
パイパー  「ちょっと、だいたい、いつまでアルの手を握ってんのよ!」

       と、アルの手をはがしにかかる。するとフィービーが

フィービー 「待って!パイパー!」
パイパー  「何?」
フィービー 「ねぇ、お願い。アルを帰さないで。」
パイパー  「何、のん気なこと言ってるの?」
フィービー 「違うの、ねぇ、これ、何?」
プルー   「え?あ、アルが届けてくれたランディの日記よ。」
フィービー 「マリアナが、過去の映像の中で書いてるの、・・・これだよ。」
プルー・パイパー  「え?本当?!」
プルー   「だって、これ、マリアナじゃなくてランディの日記よ。ランディの文字しかないもの。」

       はっとなる、プルー。最初に日記を見たとき感じた気持は・・・。

プルー  「この日記、ここで終わってるんだけど、何か続きがあるような気がしたの。
      インク消しで消してしまったとか、破られてないんだけど、破り去られたとか。」
パイパー 「残存する意識を感じられた?プルーって?」
プルー  「私にそんな力はないわよ。」

3人   「マリアナ・・・・。」
パイパー 「ちょっと待って、時間がとける。」
プルー  「続けて!」

        パイパー、時間が動き出すや否やまた時間を止める。

パイパー   「どうするの?これ、いつまで続けるの?」
フィービー  「ことが終るまでよ。まさかその間、お茶、飲んでてもらうわけにも、
        説明するわけにも行かないでしょ?」
パイパー   「そうだけど。フィービー、私たちには説明して。」
フィービー  「『未来を知る者は未来を見る者に伝えることができる。
        未来を見る者は未来を知る者からの伝えを聞け』

       ・・・想像したとおり、未来を知る者がマリアナで、私が見る者なら、
       何か伝えたいことがマリアナにあって、それを私は聞かなくちゃいけない。」

プルー    「そうね。」
フィービー  「見つけたページに方法は載っていなかった。でも今、アルと触れていたら、
        続きが見られたの。アルは男性だけど、マリアナの子供よ。」
パイパー   「じゃぁ、アルの存在が、何か助けになるかもしれないってこと?」
プルー    「ね、アルがこの日記を発見した時も、風が吹いてこの、
        ランディが最後に書いたページを示したらしいわ。」

        プルーは、そのページを開ける。
        『君のいないこの世は全ての輝きを失ったようだ。
         この世ではもう生きている気がしない。寂しくてたまらない。』

        この文字を読んでパイパー


パイパー  「これを、死を望む魂って魔物は思ったのかしら・・・・。」
フィービー 「そうかもね。そしてランディは、体を乗っ取られた。」
プルー   「アルは、この十字架をオークションにかけることについて
       この日記を調べてくれていたんだけれど、突然、頭の中で、
       私に渡すように声が聞こえたって言ったの。」
パイパー・フィービー 「どういうこと?」
プルー   「つまり、フィービーのいうように、アルにもマリアナの力が
       作用しているってことじゃない?」
フィービー 「なら、マリアナが私に伝えたい未来を知る力になるのが
       アルの中のマリアナの血かもしれない!」

パイパー  「で、結局、どうするの?」
フィービー 「わかんないけど、とりあえず、さっき手を握っていたら映像が動き出したから。」
パイパー  「心なし、喜んでない?」
フィービー 「ないない、真剣だよ!」
パイパー  「ほんとかしら?」
プルー   「でも、やってみる価値はあるわ。パイパー、時間止めつづけるのも大変でしょう?」
パイパー  「そんなことより、さっさと、先に魔物をやっつけた方がいいんじゃない?
       3人揃ったし、十字架もあるんだし。」
プルー   「(すかさず)だめ!」
パイパー  「なんで?」
プルー   「・・・なんででも。」
パイパー  「・・・プルーらしくない・・・」
フィービー 「・・・待って、とにかく、このことがわかった以上、
       きっと魔物がそれだけじゃやっつけられないとか、なにか理由があるんだよ。
       今、知るべき何かがあるって気がする。」

       パイパー、時間を止めて。

パイパー  「わかった!やるだけやってみましょう?で、どうやるの?
       さっきから、手をつないでるけど続き、見えてこない?」
フィービー 「・・・・んーーーーー。」

        目を閉じて何かを感じようとしているフィービー
        それをじっと見守るパイパー
        その横で突然プルーが


プルー   「え?!何これ?!!信じられない!」

つづく


moto |M@IL日常こんな劇場(^▽^)ノネェネェd(@^∇゚)/前向きに

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