■愛しく哀しい空の蒼■
●春ですねぇ。 桜が満開ですよ。ぽけーと犬と散歩中、見上げています。 桜でも濃い色から薄い色、白の物と沢山ありますからね。 桜はどんな種類も好きですが、そうですね、見るのなら青い空を背景に見上げるのが好きです。
●小学生の頃、校庭に並んだ桜の木々の下で立ち尽くしていたのを朧気に覚えてます。 昼下がりの、もう誰も学校には残っていない。 多分、始業式だったと思うんだけれど。 風が強くて、上からも下からも花弁が舞い踊っているのを子供ながらに、何かに覚悟をしながら見続けていたように思います。 とても哀しくて嬉しくて、泣きたかった。 散り際の狂ったような切なさが怖かった。
●ぼんやりとした夢もあります。 桜の花の頃に結婚したいなと。 15・6の頃ですが、鶴ヶ岡八幡宮の参道を、白無垢の花嫁さんが歩いてるのを見ました。もちろんお婿さんも仲人さんも居るのですが。 目に付くのは手を介添えさんに引かれて歩く花嫁さんだけ。 暖かい、よく晴れた春の日でした。丁度その年その時期が桜が満開で。 とても幸せに見えた。とても綺麗だった。 だから、とっても羨ましく思えた。全てに祝福されている花嫁さんを。 時季を合わせても、天気なんか解らないし、桜だって咲いてるのか散ってるのか…。それでも、ただぼんやりと、桜の頃に結婚したいなと思うのです。
●一時、桜の写真だけを撮っていた。 高校生の頃。学校の校門付近の桜を校舎の窓から、下から。 朝も昼も夜も。 出かけるときはカメラを持ってその場で咲いている桜を撮り続けた。 今では桜はほとんど、全くと言っていいほど撮らないんですが。 今は、空ばかり。 晴れた日、曇天、朝の昼の夕焼けの。
●桜を見に行きたい。 小田原城址公園の桜はかなり綺麗です。お勧めはやはり夜。 他、狭山公園、所沢航空記念公園など。 桜は夜の中に主張するのが綺麗。騒々しく提灯などない方がいい。 桜自体が薄ぼんやりと明るいのだから。夜は妖艶とした桜。 青い空の下の桜、それは優しい。
花弁は風にのってどこへ行く?
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