■大切なのは割と普通な日常風景■
■春朧■
理想という物は、かくも無惨に壊されるものなのだ、と云うことを最近つくづく噛み締めている。 僕は久々に主を持った。 僕が生み出されて、果たして何人目かの主かは僕は覚えてない。 僕は主と離れるたびに、その記憶を消去させているらしいから。
僕は主となった少女に淡い清楚で可憐なものを思い浮かべていた。 何でかなんて知らないよ。でも、僕が最初にイメージしていたものはそうだったんだ。 確かに、僕をふるう為には勇ましさだって必要だとは思うんだけれど、それにしたってこれはないんじゃないのかな。 短く切りすぎた(と、僕は思っている)髪。少年のような体型に、少年としか思えないような服装。常にTシャツ(もしくはトレーナーとか)でジーンズ。心がけは動き安さ、だとか。 顔立ちは、悪くない(これは僕の主に対しての欲目を引いてもそう思う)。但し、どうやらこれは男顔、らしい。 それから意志の強さを表してる瞳。と日に焼けた肌。 これだとどう見たって、男、なんだよね……。 別に少女らしさというか、可憐とか、そんなもの求めるわけじゃぁないんだけれど(僕は剣なわけだし)何だかね。その、つまり、どうにも彼女は、がさつって言葉がよく似合いすぎるんだよね……(涙)。
「草薙〜。何ぶつくさ言ってんよ。神剣ってこんなにも辛気くさいものなの?」
これが僕の主となった少女・咲楽(さくら)の言葉である。 そうそう、神剣である僕が剣のまま文句を垂れているわけではないよ。僕は主を持つと、人間としての実体が保てるようになる(らしい)。 だから、今の僕は咲楽とそう変わらない年頃の男性体となっているんだ。 どうも、容姿などは主の好みを反映しているらしいんだけど…。
「もう、何だってこうも好みの顔してるのにこんなにも小姑くさいのよ、あんたはッ」
……それは僕のせいじゃないってーの。 …………あぁ、何だか僕の性格まで主に反映されてきてるよ。ま、別に構わないんだけれど。でも何だって主に対して淡い清楚感をイメージしてたんだか。 ……名前のせいかな?
「なによその目は! そんな胡散臭そうな胡乱な目しないのッ。あんたは仮にも神剣なんだから!」
仮にもって、仮じゃなくて真実、神剣なんだけれど。 え? 揚げ足取るなって? いいじゃないか別に。っって、殴るなよッ、しかもグーで! なんだって神剣を殴るかな。 全く、こんなんでよく地界の守護になったよな。まぁ産まれてきたときからの決まり事みたいで、資質はともかくも本人の性格は考慮されてないんだから仕方ないのか。 でも、もう少し威厳ってモンとか、思慮とか、毅然とか、そんなものを持って欲しいって思っちゃうのは僕の我が儘なのかなぁ。そんなこと絶対ないと思うんだけれどなぁ。 可憐さはいいから、こうも男らしいんなら、がさつって言葉よりも、威厳って言葉が似合うようになってもらいたいものなんだよね。
そんなこんな毎日でも、僕らは割と上手くやっている。
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●アホかな、と思いつつ。 続きを書いてみた。全然アクションものでなくなった。おかしい、当初ではアクションシーン満載の戦う少年少女で行くはずだったのに。 設定ノート(ってか、落書きノートみたいなもの)ではこの話はイヤに重く暗い話だったのに、いつの間にやらコメディ。ま、いいか。
●本日、バイトディナー時間帯デビューをはたしました。 …………疲れたよ。なんて云うのかね、団体が多い分テーブルをくっつけたりしてるのよ。それで卓番が解らなくなったり、いつの間にやら追加だったりでハンディ機エラー起こしてたり。……いや、自分が鈍いせいなのだけれど。 それにしたって!もう、慌ただしいの一言に尽きるよ。 同じ時間のバイトの子たちは高校生が多いらしく、元気だった。 …………若さって、いいね…………(フッ/涙)
●トレンディ大河ドラマ。 と、我が家では呼んでいる。好きなのよー!何だかこの「利家とまつ」は。戦国時代を描いてるんだけれど、今までにない(ような)描き方で。 どの時代も部下って大変なのねぇ。と、思わせるものが好き(笑)特に、まつ、おね、はる(だっけ?佐々の妻の名前)の3人の会話とか、まつの利家に対する励ましというのか、言葉(頑張って下さいませ。とか、まつにお任せ下さい。等)が。 出世って、どの時代でも大変ね。 来週、良之(竹ノ内豊)死んじゃう〜。出てこなくなっちゃうー。つまらないー。
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