暁降
あかときくだち:
夜が更けいって、明け方近くになること。

2002年10月29日(火) さよなら。


 距離で心が離れたのか。
 時間で心が離れたのか。
 両方かもしれない。
 違うかもしれない。
 それでも、
 事実は何ら変わらない。
 どう離れようと、一時は繋がっていた事実は記憶に残るのだから。
 だからって、私は想い続けるほど律儀じゃない。
 ごめん。
 と言われてしまった。
 だから私は
 さよなら。
 としか言わない。





●振られた。
「忘れてください。期待に応えられないし、耐えられない」
と云うような内容で。

ぶっちゃけ、私一人が空回りしていたような気はしていた。
我が儘言おうが何しようが、応えがなかったのは事実だし。

ただそのメールもらって、
「やっぱりな」
と、思ってしまった自分が悲しい。

●誰かに想われたのは初めてだったから、でもそんな彼が、たぶんに遠距離に向いていないことは始めから解っていたから。
だって、前の彼女と別れたのも(話して聞かせてくれたんだよ、この人……)遠距離になったからで。がむしゃらに足掻く、と云うことをしない人だったから。
仮定法でのことは何の意味もないから、どうしようもない。

●移動になる前の二週間だけの研修。
その時と、その後8月からの移動での彼の態度は違過ぎて。
なんか、ムッとしながらも、私さえ努力を見せておけばどうにかなる。
と思ったりもしてた。
でもそれすらが違っていたんだね。

●“期待”って云うのは。
お互いの努力によるモノだし。その努力する方向が違っていても、想い合っているならどうにでもなるモノだと思うし。
かといって、私は簡単にあきらめてしまうことがイヤだった。
ほとんど淋しいとか口にしない私が、敢えて言った言葉が、彼にとっては重圧になっていたようだ。

●まぁ、あとは。
絶対好みの女の子が其処に居た、と云う事実だろう!
これだけは譲れない確信だ。
何というのか、自分が多分にそんな存在で思われ始めた、と云うのが根拠なんだけれど。

●彼の好みがどうにもオタクっぽいのはしょうがないとして(笑)
ってか、声がね。アニメ声っぽいの好きなんだよ、あの人。
そんでもって、顔立ちは少年ぽい女の子、が好きなのさ。
…………だって、あの人のモー娘。好みって、吉澤ひとみなんだもん。
しかもショートの時の。ヨッシーって、どっちかって言えば少年ぽい女の子でさ。
声は、昔のジュディマリだったり、ヒスブルだったり。
どうよ?!(笑)
思い当たっちゃう自分がイヤさ(笑)


●想われた。
と云う感覚で好きだったのかもしれないし、本気で好きだったのかもしれない。
そんなことは解らないけれど。
確実に。
私自身の気持ちも距離によって離れ始めていたことは、彼からのメールで確信出来てしまった。

彼が仕事で離れたとき(距離)、泣いて辛くてどうにもならないことが悲しかった。
彼の心が離れた今、「そっかダメだったんだ」と思って悲しくはあったけれど、泣けはしなかった。
呆然とはしたけれど。
私って恋愛には縁遠いなぁって。
なかなか想われないなぁって。

そう思っちゃうことは、エゴでしかないからね。

ただ離れた分だけの時間があったからか、そこまで落ち込むこともないのも事実。

離れてすぐに速攻切られてたら、何も手に付かないくらいには落ち込んでいただろうし、泣くだけしか出来なかっただろうし、もしかしたら相手のこと考えずに足掻きまくっていただろう。

今のこのときに切られて。
ムカツクとともに、自分のことを第一に考えて、相手を追わないプライドってモンも保てる。
だって絶対、彼は好みの女の子と巧くいって計画保てるようになったのよ!
クリスマスとか、年末年始の!

●自分じゃそんなことないって彼は思ってるけれど。
とんでもない世間知らずの甘ちゃん(社会人一年生だからね)で、甘えん坊(これは絶対性格)で、彼女に頼られるより頼ってる生き物だったんだもん!
まぁだから、頼られて嬉しくなっちゃうのだったり。
母性本能を擽るって言うの?それをね、自分にだけするって云うのがたまらなかったのよ!
この人にそう思われて(割と自分じゃん何でも出来る格好いい人、を地でやっていた彼だから)そんな彼に特別甘えられる自分って云うのも、自意識擽られてたまらなかった(のを、この際認めよう/笑)
だから。
某かのイベントがこれから盛りだくさんの時期に私を切るってことは、キチンと新しい彼女が確実に傍にいるってこと!
それがとんでもなくムカツクし悔しいのさ!

私はこれからの盛りだくさんイベントを一人で過ごさなきゃならないのに〜っ。
って、こう騒いでる分だけ私の気持ちも離れてた?
かもね。

応えがなきゃ、恋愛なんてできないもの。

一人でどうにかするモンじゃないもの。
独りで出来るのは片思いよ。


●だから。
彼への返信メールは一言。
「さよなら。」
で済ませた。
それ以上の言葉も、長ったらしく書く必要も、ないと思えた。
だって追う必要はないって思えたんだもの。
それにね!
私のプライドってモンもあるでしょ?



●ちょっと悔しいのは。
私からサヨナラを言えなかったこと。


●意地も何も。
なんにも要らない。
ただ私を一番に好きなってくれる人に逢いたいな。
私を自由にして、愛してくれる人。
がんじがらめの恋愛だけでなく、生きていける相手を。
難しいけれどね。


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