2003年07月16日(水) |
これから行くべき道の果て |
十七年目の夏が来る。
七月。 もう、夏。 気分的に解っていても、まだ梅雨明けしたワケじゃない。 ってか、庭の木に鶯が来て啼いているのはどういうわけさ。
前住んでたところには、郭公が来てたな。そういえば。 どちらにしろ、野性味あふれる素晴らしいところだ。
俺は生まれてまだ十七年しか生きてなくて。 やっと十七年目の夏が来る。
世間じゃ低年齢層化の凶悪犯罪が多発していて、俺らの年代がもし犯罪を犯しても、それほど驚かれないんじゃないかとか。ちょっと考える。 別に誰も彼もが、なんかデカい事したいとか思ってるワケじゃないのにさ。 何だってそう一括りで纏めるたがるんだか。 大人って、アホだよな。
そういや、女子って犯罪犯さないよな。 良いことだよな。多分。 リスク大きいことは、きちんと解って避けてるのか、なぁ。 男としてまだまだな俺たちには解らない。女子の心情なんてさ。 クラスの女子どもが何考えてんのかなんて知らねぇよ。 たまに、誰と誰が妖しいとか言ってるけれど、男同士だってぇの。 いや、世間じゃそれもアリなのか?
最近、姉ちゃんが莫迦みたいにハマってるのが、アイシールド21。 や、確かに面白いけどさ。40ヤード、4秒2なんて高校生で出せるワケねえだろ。「漫画だから許されるのよー」だと、ほざいてろ。
十七で、高校2年で、生まれてやっと十七年目の夏が来る。 何が俺に出来る? 俺は何がしたい? 来年は、2学期からは受験体制に入るから。 受験が終わればまた自由が来るかもしれないけれど、そんな先のこと解りゃしない。 焦ってんのかな。俺。 将来って、今、決めなきゃならないのかな。 わかんねぇ。 だって俺、将来就きたい仕事ってのもわかんねぇし。 今決めたって、成れるかどうかも知らねぇし。 なんかさぁ、もう、俺にしか出来ねぇって事、ないのかなぁ。
姉ちゃんが「自由に足掻けばいいのよ」だと。 何だよそれ。わっけわかんねぇよ。 姉ちゃんに文句たれたら。 「あたしだって解ってないんだからおまえに解ってたまるか」 と言われた。何だそれ。ふて腐れてたら、 「あたしだって二十歳越えたけど、まだ全然迷うし何も解ってないの。それなのに十七のあんたに悟られたら、それこそ立つ瀬ないでしょ。だから、あんたはまだまだ迷っていていいのよ。そんだけよ」
そんなの、知らねぇよ。 でもさ。 解んなくて良いんだって言われるのは嬉しいや。 俺だって、誰だって、迷いたくないんだもんな本当はさ。
それでも、迷うのが生きる術なのかなぁ?
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