二日がかりで読み終わりましたよ。京極氏の新刊。
割と久々に夢中になって読んだかな。
関口くんと、榎木津さん。この二人が特に好きなので、今回はかなり嬉しかった。 ハズだった(笑) いや、だってさ! 榎さん、寝てんだもんなぁ。あんまり傍若無人な行動とかしてくれなくて淋しかったよ(え?) 関くんは。言ってることは不明瞭で聞き取りづらいけれど(いつもの通りだけれど)、聞き手が良すぎてあまり困ることはなかった(あれ?) この二人のコンビな割に、なんかまともだったのよ!(って、あ、アレ??)
しかもっていうかね。 今回の、聞き手役と云うか関くん以外のストーリーテラーが最高!! いや、新キャラではないんだけれども。前にも登場してたしね。ほんのちょっとね(妖怪先生の方にね!/探偵でも、憑き物落としでもなく) 伊庭元刑事!格好いいッスよ!最高ッスよ!いいなぁ。 ちなみに私の中でビジュアル(笑)が、いかりや長介氏でした。ってか、「踊る〜」での和久元刑事(もとい)指導員! ま。勝手な思いこみですが(笑)いいんです(爆)
しかもさ! 横溝正史がッッ。なんと何気に登場していて嬉しかったです(マジ) 岡山疎開でやっと、横溝氏だとは解ったんだけれど。 ホント嬉しかったなぁ(笑)←いやフツーに、金田一好きなので(照) それもさ、関くんと仲良くしてくれたことが最高でしたさ!(何か間違った認識してます、この人) 嘗てあった「知ってるつもり」に関くんが取り上げられたとして、あの横溝正史とも交流があった、とか紹介されたいいのに〜と、莫迦なことお思いながら読んでました(最早、妄想の一言です。←まるっきりオタクやん/爆死)ってかオタクだろうよ、自分(セルフ突っ込みで)
内容は。 まぁ。 最初に解ったんですが、犯人たる人は。 犯行後の行動原理も。 ってか、これは解るように書いてるだろう、京極氏は。 (多分だけれどね)私は、読者であって、作者ではないから。 ただ。 本当に。 「動機」って部分だけ、最後まで解りませんでした。 でもその「動機」が一番辛かったかな。ってかね、 その動機たるゆえんが犯行原理であり、間違ってた部分であるから。 認識は唯ずれてただけなんだよね、本当。 哀しかったかな。切ないというか。 伯爵が善人で公正明大な分だけ、ね。
保身を計るような人なら。こんなにも淋しい読後感を味わなかったと思う。 遣り切れないって表現は違ったようにも思う。 ってか。 伯爵というキャラクターを創り上げたからこそ、この「陰摩羅鬼〜」はこうも複雑な読後感を感じるんだとも思う。 帰結すれば。 京極夏彦氏って偉大だ。 (笑)その一言に尽きてどうするよ、って感じですが(苦笑)
そしてまた。 この昭和の年、うちの両親てば幾つさ、とか祖父母たちはどうしてた、とか愚にも付かないことにも思いを馳せながら読むのでありました(笑) それもまた、一つの楽しみ方では、あるよね?
何気にそれから。 京極堂(この場合中禅寺氏)って、やっぱり何気に関くんのこと大事にしてるんだなぁ、とか。 榎さんも、何だかんだ言ってるが、関くん心配してるんじゃん、とか思い至ったのは私だけの幻想!? 違うよね?!(大笑) もちろん、深読みではなくてね! 否もちろん、深読みでもいいんだけれどもさ。 (って、どっちやねんッ)
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