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| 2022年12月03日(土) ■ |
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| mouse on the keys “The Dawn” |
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mouse on the keys “The Dawn”@ひらしん平塚文化芸術ホール 大ホール
初めてフジに出たときを思い出す、呼べるひとを全員呼んだ総力戦の様相。エンピツのサーバが長期間落ちてるときで、長文感想を書きそびれたのでツイートしか記録が残ってない……このときの詳細はFUJIROCK EXPRESSのレポートをどうぞ。しかしこれ、あんまり詳しくないひとが書いたみたいでネモジュンが誰かわかってないし、トビタさんをトミタて書いてる。フェスレポートあるある。
----- 川��昭(drs)、新留大介(key)、白枝匠充(pf、key) 稲泉りん(vo)、小林宏衣(vo)、佐々木大輔(tp、fl、cho)、飛田雅弘(g)本澤賢士(sax)根本潤(sax) rokapenis(VJ)、Hello1103(VJ) -----
という訳でネモジュンとケンジーくんが一緒に出てるのなんて初めて観た。一曲目が新曲だったので「ひょっとして全部新曲だったりして…」と思ったが、その後はmotkの歴史を網羅するようなベスト選曲だった。
2020年初頭の『MOUSE 2 MOUSE』以来、三年ぶりのライヴ。「今年(子年)僕たち仕事なかったらどうなるんだって話でしょ!」「子年のうちにもう一度やりたいね、年末とか」なんていってたんだよね……。遠い昔のことのよう。コロナ禍に翻弄され、こんなに動けなくなるとは。
ライヴ活動が出来なくなり、数々のプランが雲散霧消した。そして清田さんが脱退。長い沈黙期間を経て、というかその間川��さんも紆余曲折あり(追ってたひとは皆ヒヤヒヤしてたと思う)、この日のライヴが発表されたのは今年の3月下旬。その後チケット情報よりも先に活動再開記念グッズの発表があったり、YouTubeチャンネルで川��さんの精神分析等を始めたりと、動いてはいるが新メンバーについてなかなか発表されない。正直「実はいないんじゃ…川��さんがまたkeyと兼任するんじゃ……」くらいは思った。10月末になってようやく白枝さんが加入と発表され(しかも顔が殆ど見えない映像。なんでそんなに焦らすか)、「実在した!」と胸をなでおろす始末。白枝さんは川��さんと一緒にハネダアカリさんのサポートをやっていた方。意外と近くにいた。
ホール公演というのは予想外だった。資金繰りたいへんみたいだなあという様子も見せていたので(…)、本音をいうと「ほんとにやれるのか?」という思いはずっとあった。近くなったらなったで「ここで誰かコロナ感染者が出たら……」と最悪な事態も覚悟していた。生ぬるい暖かさが続いていた晩秋からグッと気温が下がり、ようやく冬を迎えた感じの当日、半信半疑のまま遠足気分で平塚へ。駅から見える、山に囲まれた風景に気持ちが澄み渡る。こりゃもう「なんとかなれーッ!」(ちいかわ)だな。ホール前の芝生では家族連れが遊び、外から見える多目的ホールではフラダンスの公演をやっている。これから観るライヴとなかなか結びつかない。そもそも着席でmotkのライヴを観るなんて、初めてではないか。
入りは半分くらい。500は入っていたらしい。後ろに来た家族づれが「こんなに規制があるところでマウスを観るなんて初めてだ」といっている。ロビーではクラフトビールが販売(ここら辺も、友人が応援に来たぜ! て感じでジーン)されていたが、当然客席には持ち込めない。「寒いのに急いで呑んじゃった」「途中でトイレ行きたくなったらどうしよう」なんて話している。その反面、地元の催しに来てみたよ的なお客もいて、私の隣は先月のPTA同様motkを初めて観るらしき老夫婦だった。学割で来たらしき若者もいた。ロビーではバンドの友人ぽいひとたちがスーツ姿でテキパキと働いていて、ホール付きのスタッフとのギャップがすごい(笑)。今迄にないかしこまった雰囲気に、こちらも緊張する。
その緊張感のまま開演。いきなりエレクトリックアンビエントな新曲2曲。2020年の秋に一度だけライヴをやった、川��さん×柏倉隆史×中村圭作のT U K U Rも想起させるミニマルな楽曲。サウンド面では新留さんのカラーが強く感じられる。先述の通り「全部新曲だったり……?」と身構えたが、「Ourboros」が始まりホッとする。導入を若干変えた「Completed Nihilism」〜「Spectres De Mouse」でギアチェンジ、ここからは“ザ・motk”なステージングだった。モノクロームで構成された建築物と自然物を背景に、猛々しくも美しい世界が繰り広げられる。飛田さんのフィードバックノイズが美しい「Reflexion」、小林さんと佐々木さんでハーモニーを聴かせる「Pulse」、感動的なクライマックス「Circle」。アンコールでは稲泉さんが圧巻のヴォーカル聴かせる「Stars Down」とホーンが3本の「Toccatina」。観たかった、聴きたかったmotkだ。
バンドにも緊張があったか、ピアノの滑りやドラムの空振りがときどきあった。普段のスタンディングのステージならパンク的な勢いとして流せるところだが、こういう場だとやはり「あっ」と思ってしまう。白枝さんのタッチはとても柔らかい。機材の違いか、音色も丸みを帯びている。楽曲のエッジが研磨され、その輝きをこれ迄とは違う角度から見せてくれる。聴く方には少し戸惑いがあった。立ち上がり踊ることは出来ない。しかし静まり返った客席で聴き入ることで、改めて楽曲の魅力に気づかされる。青春の終わりを思う。バンドは大人になった。
そんな感傷を打ち砕いたのはネモジュンのソロ。ステージ上をのそのそと歩きまわり、あの(!)そっくり返った姿勢で歪んだ音を吹きまくる。楽器からは音色だけでなく、唸り声がそのまま漏れてくる。客席から笑いが起こる。私の後ろにいたこどもたちが歓声をあげる。若干の居心地の悪さを、彼は吹き飛ばしてくれた。
微弱音から爆音迄バランスよく鳴らせる音響(あのドラムにピアノが埋もれなかった)、ストレスなくVJを投写出来るだけのホリゾント。バンドの理想形はこの規模の環境でないと実現出来なかったということか。恐らくこれを実現するため、資金面と折り合いのつく会場を探し当てたのではないか。motkの世界観が存分に発揮されたステージだった。本当に絵になる。カメラマンがあちこち動きまわり、ステージ写真を撮影している。
「来年はバリバリ活動します!」。この日のライヴのタイトル通り、バンドの新しい夜明けとなるか。聴きたい曲が聴け、観たい光景が観られた。過去の楽曲は再現出来ている。新曲もよかった。しかし、率直なことをいうと、彼らがどこへ向かっているのかは判らなかった。こうしたホールでのライヴを中心にポストクラシカルな方向へ行くのか、ライヴハウスでアグレッシヴな活動を続けるか。観た限りでは、今のバンドのカラーにフィットしているのは前者だった。まあ、そんなことはいちリスナーがあれこれ思い悩むことではないのだろう。とにもかくにも、おかえりなさい。
----- set list(こちらを参照させて頂きました、有難うございます)
01. The Dawn 02. The Dusk 03. Ourboros 04. Completed Nihilism 05. Spectres De Mouse 06. Seiren 07. 最後の晩餐 08. Reflexion 09. The Arctic Fox 10. Pulse 11. Soil 12. (sax solo〜)Leviathan 13. Circle encore 14. Stars Down 15. Toccatina
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沢山のひとに聴いて、観てほしいですね
こういうの見るとホッとするね。そうそう、ライヴ前いつもこうやってた
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