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2026年03月28日(土)
『ストリート・キングダム 自分の音を鳴らせ。』

『ストリート・キングダム 自分の音を鳴らせ。』@TOHOシネマズ日比谷 スクリーン12

舞台挨拶でトモロヲさんが「言葉に出来ないから映画にしました」といってて、そんなんこっちだって言葉に出来るかよー😭二度と起こらなくて二度と手に入れられない時間を捉えた青春映画でした! あとじゃがたら好きは観るといいです! 『ストリート・キングダム 自分の音を鳴らせ。』

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— kai (@flower-lens.bsky.social) Mar 28, 2026 at 21:17

舞台挨拶で峯田和伸が「感無量です」といってたんですけどこちらも胸がいっぱいです。情緒が乱れ切っているので以下とっちらかったままおぼえがき。ネタバレ全開。

・「世界を変えたのは、才能だけじゃない。音に賭けた、名もなき若者たちの衝動だった。」半世紀前、日本のパンクロックシーンを創り上げた若者たちの物語。インディーズも、スタンディングライヴも、ロックフェスも、全ては彼らから始まった。地引雄一による原作はこちら↓

STREET KINGDOM The Final – Tokyo Rockers & the 1980’s indies scene by Yuichi Jibiki/ストリート・キングダム〈最終版〉 東京ロッカーズと80’sインディーズ・シーン – 地引雄一┃SLOGAN


・監督は田口トモロヲ、脚本は宮藤官九郎。音楽は大友良英。『アイデン&ティティ』以来のタッグです。『アイデン&ティティ』はエキストラ参加もしたりしていろいろと思い出深い作品
・『アイデン&ティティ』に影響を受けたキャストが集ったというのもうれしいこと

以下ややこしくなるので便宜上ホントの名前で書いてます。

・当方東京ロッカーズには間に合わず、S-KENがらみでいえばカメレオンナイトからが実体験
・S-KEN視点でいうと、70年代=東京ロッカーズ、80年代=TOKYO SOY SOURCE、90年代=カメレオンナイトとなります
・DRIVE TOシリーズは2000からで、これはもう今のLOFTでの開催でした
・小滝橋の旧LOFTにはギリ間に合った世代

・で、ここからちょっとややこしくなるんですが、そもそも「東京ロッカーズ」は後述のインタヴューにある通りS-KENとRECKがNYで出会ったことから始まります
・なのでNYのパンクシーンがなければ……となるんですが、今作はUKのSex Pistolsがきっかけになってるんですね
・ここら辺がんん? となりましたが、ストーリーはユーイチ=地引さんの視点で、トカゲ=LIZARDを中心に進むので仕方がないか……
・そもそも日本ではピストルズの存在が大きく、パンク=UKという認識が多いように思う

・というとなんかネガティヴですけどそうではなくて、同時多発的にそれぞれが自分の道を切り拓くなかで一瞬交わった一年間のことを描くにはこうするのがベストの選択だったのだろうなと。トモロヲさんも「苦渋の決断」で出てくるバンドやシーンを絞ったといっていたので納得してます
・それをいったら、それよりちょっと後の世代のじゃがたらを出してああいうシーンを入れたところにトモロヲさんとクドカンのじゃがたら愛を感じましたね。胸がいっぱいよ〜アケミーーー
・「おまえはおまえの踊りを踊れ」! FUJIYAMA!

・それにしても中村獅童がじゃがたらとアケミを知らなかったことに驚いたし
・何あれ……最初にキャラクターフォトが出た時点でギョッとしたし、予告編見てもギョッとしてたんですけど……
・知らなくてあれなのか! 役者って怖い!
・トモロヲさん曰く「そっくりショーにしたくはなかった」ということで、実際似てる似てないという基準は忘れて楽しめるんですが、それにしたってさ
・あれは見てくれが云々というよりやはりキモというか魂の演技なのだろうなあ……

・それをいったら仲野大賀のミチロウもな、輪郭とか身体の線とか明らかにミチロウとは違うのにミチロウだったんですよ。すごいなあれ
・ミチロウが全裸で暴れて峯田くんが怒られるシーンが二重の意味で面白かった。かつて同じことをやった峯田くんが……(笑)
・ボカシの処理(エフェクト)がオシャレでしたね(笑)
・そういや新聞記事のとこ、一箇所前貼りの紐消すの忘れてない?(どこを見ている)

・似てるでいえばRECKが見てくれからしてイメージ通りのRECKだった。ああいうイメージでした! 間宮祥太朗最高!
・あとラピス+恒松正敏(twitterの方でラピス=恒松正敏と書いてしまったがひとりのひとが両方演じてるという意味ですーややこしい)がさ……確か台詞なかったんだけどもう目が行く行く。あ! 恒松さんだ! とひと目でわかるという……


モーサムのももくんがこう書いてた意味がわかった。100点満点

フリクションは間に合ってない世代で画家としての恒松さんが大好きなもので今回バンドマンとしての姿を見せてもらえて嬉しかったな 演じたのはタカハシシンノスケさん最高

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— kai (@flower-lens.bsky.social) Mar 28, 2026 at 21:34

そうなのよ……余談ですが恒松さんといえばこんなことがありまして↓

『恒松正敏 新作展『墨・彩』@ポスターハリスギャラリー』




すごい素敵な方だった〜一生の思い出です
・てかFRICTION、皆さん揃って格好よくてな…舞台挨拶で仲野さんが嫉妬してましたけども(笑)
・その格好よさがあったから、銭湯のシーンがより活きた(笑)

・で、ここ迄くると若葉竜也のモモはもうモモヨなのだという揺るぎない確信が
・同時にモモはモモでしかないという確信も。若葉さんのモモなんだよ
・今作に出てくるバンドで、個人的にいちばん疎かったのがLIZARD。モモヨさんのこともあまり知らないのです。だから若葉さんのモモがどれだけモモヨを投影しているかは判断がつかない
・なのでモモのシーンはドラマとして観ることが出来た。これがまたよかった
・若葉さんのモモは自分の音楽を追求し、「売れる」ことに悩み、環境の変化に戸惑い一度潰れるけれど、「ちゃんとする」ことにして再起を図る。音楽を愛しているからこその「ちゃんとする」だ
・この「ちゃんとする」「ちゃんとしてる」は、「おまえはおまえの踊りを踊れ」と並ぶ今作のキーワードでもあると思う
・若葉さんの揺れ、ホントよかった。若者の悩みだよ……『アイデン&ティティ』の「大人の悩みに子供の涙」だよ(涙)
・普段キメキメなのに、ワンシーンだけオーバーオール着てたとこかわいかったなー。実家ではあの服着てくつろいでるのねって
・アジフライのとこもよかったな。実家! いい!
・そうそう、モモの母ちゃんがまた素敵でさ……神野三鈴最高! かわいい! やさしい! 強い!

・峯田くんが撮る側というのも興味深くて。でも登場人物のなかでちょっと年長さんで「ちゃんとしてる」視点を持っている、というユーイチ役はぴったりだった
・何しろ目がいいもの。対象者を見るあの目。発見と、羨望と、憧れがないまぜになったような目で、ユーイチはバンドを、シーンを記録する
・音は消えてしまう。でも、写真をその場面を残すことが出来る
・といいつつミチロウがやらかして峯田くんが怒られるシーンが二重の意味で以下同文。「ちゃんとしてる」の定義とは自分に正直であることだよね!

・吉岡里帆のチホもよかったーすごい重要人物
・今作、恋愛要素を削ったのもよかったところでした。「バンドとカメラマンと印刷屋の娘がいればレコードがつくれる」。仲間なのよ
・「印刷屋の娘」というけれど、彼女はミニコミを刷るだけでなく、記事の執筆、編集、デザインにレイアウト、そして成果物の発送を一身に担ってた。好きな音楽を知ってほしいという思いに溢れ、それを実行していた。そのうえバンドも始めた。常にパワフルで、前を見続け歩み続けるチホさんの姿を見せてくれて有難うという思いでした
・三人で自主制作したレコードを袋詰めしてるシーンもよくてね……昔KERAさんがテレビのドキュメント番組かなんかで取り上げられて「ヒットスタジオ(だったかな)に出て帰ってきたらこうしてる訳でね……」とナゴムで出したソノシートの袋詰めしてるとこあったんだけど、それを思い出したわ

・山岸門人も印象的な役でよかったなー。「ちゃんとしてる」レコ社のひとで、彼の言葉はひとつひとつがご尤も。あの立場でイヤミにならないところがよかったよ。ああいうひとたちも確かに業界にいたのだ、と感じさせてくれた
・対照的にギョーカイドップリのお調子者ライターを演じたハマケンも面白かった(笑)。今はどうしてるんだろって思うよね。でもああいうひとってなんだかんだで風見鶏だから生き残ってるかもなあ
・そしてマギーがいきなり出てきてビックリした(知らなかったので。マギーも『アイデン&ティティ』に出てたもんね)。ライヴハウスが町内会で認知されてるという風景がまたよくてさ…不良の溜まり場! とかいう偏見なく接してくれてさ……

・で、おーもりさんのS-KENにはやはり笑ってしまった。あれは笑いを禁じ得ない…いや、あれは元の方がああいう、素からしてダンディな方ですのでね……
・スタジオにワイングラスあるんや、と笑ったが、いやS-KENなら用意しててもおかしくない、とかな
・サさんも指摘してたけど、喋るとおーもりさんの声なんだけど振る舞いがな! タバコ吸ったり肩いからせて歩いてる姿とかな! S-KENでした!

『アイデン&ティティ』を愛するキャスト/スタッフが集ったように、いつかきっと『ストリート・キングダム』を観た若者が集う映画がつくられる。「自分の音を鳴らせ。」「おまえはおまえの踊りを踊れ」。DIYの精神は引き継がれていく。そうなってほしい。

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・峯田和伸×若葉竜也×田口トモロヲ×大森南朋がばちかぶり「オンリー・ユー」熱唱!世代を超えてパンクが共鳴した試写会をレポート┃ぴあ音楽
このイヴェントあったの、終わってから知った。「オンリー・ユー」ぎぎだがっだ

・アーカイブ【出演:峯田和伸/若葉竜也】映画『ストリート・キングダム 自分の音を鳴らせ。』3.16ライブ&トークイベント生配信@豊洲PIT┃SPACE SHOWER TV┃YouTube


アーカイヴ感謝感謝

・映画『ストリート・キングダム 自分の音を鳴らせ。』舞台挨拶レポート!仲野太賀のエピソードに峯田和伸、若葉竜也、吉岡里帆がもらい泣きするシーンも┃ぴあ音楽
いい話〜(泣)。これ初回のレポートですね。私は観た舞台挨拶は2回目だったので皆さん憑き物が落ちたようになってて和気藹々、という感じでした。これはこれで楽しかった。こっちで話していないところで面白かったのは、
仲野「(ミチロウのヘアメイクチェックをしてもらったとき)トモロヲさんが『うーん、もっと、三角なんだよね』っていったんです。三角!? って」
田口「三角なんだよね〜」
わかる(笑)
そうそう、若葉さんが「映画館に映画を観に来てくれて有難うございます」っていったの。いつもそういっていたあのひとのことを思い出してしみじみした

・映画『ストリート・キングダム』田口トモロヲ×峯田和伸対談「バズじゃなくてバグを」┃NiEW
田口:性別や職業関係なく、このムーブメントに共感して、自分の引き金を引く。誰も脇役じゃなくて、一人ひとりが自分自身になれる。それがパンク / ニューウェーブのムーブメントだと思うので、そこをきっちり拾い上げることは意識しました。
峯田:バズった方がいいみたいなことになってるじゃないですか。みんなバズらせようとしますけど、僕はバグった方がいいと思います。いかにバグれるか。どんどんシステム化されていく中で、はみ出るものが面白い。
田口:この映画で描いたシーン自体が娯楽じゃないんですよね。お金を払って楽しむんじゃなくて、一緒に考える。「僕らはこう思うんだけど、君らはどうだ?」って。
うう、ううう(頷くばかり)

・S-Kenインタビュー┃Record Shop BASE┃note
思い返えせば東京ロッカーズはニューヨーク時代、セントラルパーク西76丁目のアパートにレックが訪ねてきた時に始まっているんです。(中略)凄い運命だよね、僕の人生のターニングポイント、出会いの瞬間ですよ。
PUNKというのを政治的反逆とか反体制とかそういうイメージだけを増幅して捉える傾向あるよね。それが固定化されたイメージになって、様式化していたら創世記にのめり込んでいったPUNKの美学とはかけ離れものなっちゃうよね。その様式をそのままやるというのもPUNKのココロとは思わない。
ジャンコクトーも言ってる”ユーモアを失わないように戦うんだ”と。ユーモアが無いものにはどこかに嘘があるって思っているんだ。プーチンにしても習近平もトランプにしてもね。
飯嶋俊男さんによるインタヴュー。金言だらけです。S-KENと「東京ロッカーズ」、シーンはこうして始まった

・1978年4月15日 日本のパンクロックが始まった――s-ken┃昭和マイルド
僕の人生であれほどみんなと喧嘩したことも、感動を分かち合ったこともないんですよ。(中略)東京ロッカーズはそれぞれの価値観をぶつけ合いながら火をつけることができた。みんながどう思っているかはわからないけど、それはその後の自信や行動様式にも繋がっていったよね。ささやかながらもシーンを生み出し、そのなかの演者の一人でもいるということ。やれば、少なくとも自分の歩む時空においてはエキサイティングを実現できるんだ、っていう。
内本順一さんによるインタヴュー。金言だらけです(再)