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2026年07月27日(月)
『菊地成孔とペペ・トルメント・アスカラールとbetcover!!』

『菊地成孔とペペ・トルメント・アスカラールとbetcover!!』@Shibuya WWW X

どっちも 音が 強い 激つよつよ いい対バンだったー! ブッキングしてくれた方有難うございます!!!

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— kai (@flower-lens.bsky.social) 0:18 · Jul 28, 2026

いやーすごかった。ハードコアデストロイドラマティックアンダーグラウンドエレガンス歌謡とジャズとロックとタンゴとなんだ、あれ(両バンドが混ざっています)。これぞ対バン。両バンドともメンバーをしっかり紹介するところがいいですね。

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一昨年に「次のスタンディングは10年後」といっていたけれど、意外と早く実現しました。しかもこれ、1月に話してたけど中国ツアーが例のアレで中止になっちゃって空いたスケジュールのとこだったんですよね。怪我の功名か…でも早く中国でライヴ出来るようになってほしいものですよ……。

そのスタンディングがまさかの対バン、しかもお手合わせはbetcover!!。しかも(再)betcover!!の今のドラムって大儀見海なんですよ。大儀見元Jr.です! betcover!!は柳瀬二郎によるプロジェクトで、他のメンバーは流動的(らしい)。柳瀬さんのプランによってひとがやめたりやめさせられたり(いい方)するので、正直当日迄海さんいるのかな、と思っていたりもしてて…なんか一時期のオリジナル・ラヴっぽいよね……(限られたひとにしか通じない喩え)。柳瀬さんは予定調和や妥協を許さない姿勢を貫く方なのだという印象でした。

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■菊地成孔とペペ・トルメント・アスカラール
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菊地成孔(cond/sax/vo/perc/cdj)/ 林正樹(pf)/ 鳥越啓介(cb)/ 早川純(bdn)/ 堀米綾(hpf)/ 田中倫明(perc)/ 大儀見元(perc)/ 牛山玲名(vn1)、田島華乃(vn2)、舘泉礼一(va)/ 関口将史(vc)
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先攻。大好きなバンドbetcover!!と一緒にやれるなんてうれしいです、普通ないでしょこんな対バン。最近の若いバンドって色々紹介されるけど、聴いてて途中で寝ちゃったりするんですけどbetcover!!はほんと大好きで、ライヴにも行ったりしてて。持ち時間は1時間です、皆がちょっと狂った感じになった頃終わればいいかなと思います、狂ったらWWW X破壊しちゃっていいですからね。云々の前口上のあと「(テンポ)ちょっと早めでいこっか」と指パッチンからのカウント、「Killing Time」になだれ込んだ時の音圧とフロアのどよめき。うはーこれですよ、対バンのときの喧嘩腰のPTA! 礼節を重んじ笑顔で殴り合い! そこから一気に1時間20分……あれ? 時間内に収めるために構成を変えていたけれど、指揮者次第でソロが延びますからね。それで結局20分オーバーとなったようです。しかし凝縮された箇所がまたえらい格好良くて、「えっこれワンマンのときにも聴きたい!」と思ったところも多々。リズムをごそっと変えてきてるのとかあってスリリングだった。あとなあ、この楽団の演奏ってブワッと花が咲くような拡がり方するところあるじゃないですか、「Caravaggio」の歌になるところとかさ(伝われ)。今回それがどの曲でも顕著になってて気持ちよかったわー。

菊地さん終始ニコニコで上機嫌。予想外に歌ものも結構やって、曲間にオフマイクで唄ったりしてた。あとクラーベで蕎麦食べてた(落語か)。

「Killing Time」の田中×大儀見のパートで鳥越さんがまた色々と面白い絡みをしていて面白かった。鳥越さんといえば「ルペ・ベレスの葬儀」のソロがもはやギターのそれで、菊地さんももう天才のやることだからと好きにさせていて(と思われる)どんどん育つ。その時期にしか聴けないものばかりになっていく。あとWWW Xってステージ低めでフロア真っ平なので、鳥越さんの左手は見えるが右手が見えなかったんですね。あの音出しといてなんで左手があんなするする動くんだと思わず凝視。

ハコの特性か音響がデカくて太く、尚且ついた場所からか今回ストリングスの音がすごいクリアに聴こえた。特にヴィオラとチェロの音をじっくり聴けたのがよかったな。ヴィオラがリズムキープの核になる「ルペ・ベレス〜」、菊地さんがえらい複雑なリズムを打楽器陣に仕掛けていたので、舘泉さんの維持力に唸りました。あとショートセットに「儀式」入れてきたのには思わず声出た。

そして月初のピットインということが逆だった。客層を鑑みてのことだったのかな。「こんなの、まだまだ」なんていえるのは、過去を知っている大人だからだ。今が過去となっていくbetcover!!のファンである若者に、今を笑って生き抜く術をなんとかして伝えたいのかもしれないな、などと思いました。

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setlist(珍しく自分で書いてた。betcover!!のお客さんに紹介も兼ねてかな)
01. キリングタイム(マサカーのカヴァー)
02. 嵐が丘
03. 京マチ子の夜
04. I WISH(S・ワンダーのカヴァー)
05. 色悪
06. 儀式
07. 早川バンドネオンソロ〜ルペ・ベレスの葬儀
08. 天使乃恥部
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「色悪」がしれっと復活しててにっこり。前回「色悪」やったとき、翌日のtwitterのAI解析トレンドで「椎名林檎の『色悪』を演奏して盛り上がり……」なんて書かれて「二度とやらねえ!」って激怒してたんですよね。「AIのせいで……」と結構血の気がひいたんですけど。AIのそういうところ大嫌い、世に放つならちゃんと学習済のものを放てバカ。

そして1曲知らないものがあって「?」となったんだけど、スティーヴィー・ワンダーのカヴァーだったのか。Massive Attackに関してのツイート(気になる方は各自探して。しかし菊地さんがAPC聴いてるってことに驚いた。カヴァー曲の候補探してて見つけたとかかも知れないが……あの不穏「Imagine」強烈ですもんね)に対する答えみたいなものなのだとしたらなんとも切ない追憶の歌。こんな歌詞。それ程今の世界は酷い。

後ろのお嬢さんたちが「めっちゃ似てる〜」「そっくり」「オーラがすごい」「やばい」「バカかっこいい…」て話してらっしゃいました(後半は大儀見父のことなのかPTAの演奏のことなのかわからん)。うふふ。


菊地さんすぐツイート消すからなくなるかも知れないけど張ってみる。おじいちゃんムーブ(笑)。この現場、DJブースの真横にいたので目の前で繰り広げられました。いいもの見た……。これをいいにわざわざ激混みのフロアに降りてきてたのか。そうそうAkieさんのDJすごいよかったのです、全編レコードでスピンしてて格好よかった!

そうそう、菊地さんのtwitterアカウント(新音楽制作工房のアカウントだった筈だがもはや個人用になってるような)には楽屋風景がいっぱい上がってて楽しいです。消されるかも(以下同)なので気になる方はお早めに。以前菊地さんがいってた「大儀見は弁当喰ってるだけでも格好いい」の実例が見られます(笑)。

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■betcover!!
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柳瀬二郎(vo/b/sx/fl/whistle)/ 日高理樹(g)/ 大儀見海(drs)/ 白瀬元(pf)/ Romantic(syn/cho/perc)
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後攻。お初だったんですがお噂は予々……PTAのときドワ! となる反応の良さや、静かな曲での静まり返りぶり(それこそ針一本落ちても聴こえそうな、固唾を呑んで音に集中している感じ。おかげで菊地さんがオフマイクで唄ってるのも聴こえた)がすっごくて、あれ、betcover!!のリスナーってこういう緊迫感に慣れてる? と思ったのですが、実際演奏を聴いて成程となりました。海さんが参加する前にこんなことがあり(スポニチだが。ナタリーこういうことは記事にしないのね)、その辺の流れはSNSで見ていたので、ちょっとの気の緩みも許されない演奏をするのだな、聴く方も気合い入れなければなんて思っていたのですが、いやいや自分の気分以前に演奏が凄すぎたので自然と集中しますわ、これ。

現編成は柳瀬さんがヴォーカルでベース(先日ベースの方が抜けたそうなので)、というのは事前に知っていたのですが、フルートもサックスも吹いていた。松丸契がいた頃のパートも今全部自分でやってるってことでしょうか? 忙しいな。にしても巧い。演奏が巧い。全員巧い。そして全員殺気立ってる(褒めてる)。一触即発がずーっと続く。アタック、ブレイク、ズバズバキマる。アンダーグラウンドやパンクの匂いがするのに演奏が巧い、鬼に金棒。ちなみに調べたところRomanticさんは一度やめていて、その後任が白瀬さんだったそうなんですが、先日ベースのひとが抜けて編成を変えたときにRomanticさんが戻って鍵盤ふたり体制になったようです。これだけメンバーの入れ替わりが多いのにこの一丸っぷり。柳瀬さんの統率力というかバンマス力に恐れ入る。

途中ドラムやギターに機材トラブルがあり、前述の件からして柳瀬さんキレちゃう? とドキドキもしたのだが、実際は落ち着いて対応しており曲を変更したりギターレスでフィニッシュに持って行ってました。臨機応変力も見事。演奏し乍らスタッフに助けを求める海さんの代わりにスタッフを呼んだり、朗らかに「曲変えまーす」といったりして、努めて「怒らないようにしよう」としている気配も見えたりして(気のせいかもしれんが)なんだかこっちが泣きそうになっちゃった。あれだけのテンションの演奏が中断したら聴いてる側でも「あ゛ゞゞゞゞ!!!!!」てなるのにね。あの殺気と狂気、なんだか覚えが……と思っていたら、後日サさんに「柳瀬さん、(江戸)アケミに似てるかも」といわれ「あ゛ゞゞゞゞ!!!!!」となりました。

で、こちらの音のデカさと太さも相当なもんで、あーこっちが先攻だったら耳がやられてPTAの微音が聴き取れなかったかもと思った。編成も演奏も曲調も違うんだけど、いちばん殺気だっていた頃のミッシェル・ガン・エレファントを思い出したりして、胸が熱くなるやらせつなくなるやらでした。歌詞の「釣鐘草」とか「看護婦」ってワードチョイスも印象的。

いやーいい対バンだった。


最後にレアな集合写真を。WWW Xいい対バンを有難うございました!