音を聴く日々。
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2006年01月28日(土) |
セカイイチ@渋谷クラブクアトロ |
会社にいったら、予想せしていなかった、しかし、またかよ!という 事態が起きて、久々に泣きそうになった。 結局、月曜に問題は持ち越しになったんだけど・・・ 上司と違う論点でお互いイライラして、かなり嫌な気持ちのまま、 セカイイチを見に渋谷へ向かう。 電車の中で聴いていたセカイイチの「虹」になだめられ、自分が情けなくて また泣きたくなる。
音速ラインを見た時に反省を生かして、開演20分前に開場のクアトロ到着。 音速の時はロッカーがいっぱいで大変だったから。 今回は無事荷物も預けて、長袖Tシャツ1枚になって会場へ。 これが後々、大当たりだった。 計画通り(笑)、PA卓前中央に場所をとって開演を待つ。 セカイイチのお客さんは小柄な子が多くて、 でかい私はみんなより頭一つ抜けてたよ・・・。 複雑だけど、よく見えることは、まぁ、いいことだ。
ビール飲みながらしばし待って、19時5分過ぎくらいにライブスタート。 セカイイチの音楽性とは真逆な明るーい「サタデーナイトフィーバー」 (だと思いますが、確信なし)の曲にのってメンバー登場。 しょっぱなからボーカル岩崎さんが「渋谷ー!!」と叫ぶ。 おお、アグレッシブ。そしてツアー千秋楽ということもあってか こなれた楽しい雰囲気。ベース泉さんのモヒカンも高い!(笑) ここで、自分の気持ちも一気にライブへと切り替わった。 「挨拶代わりに『神通力』!」 ということで神通力からスタート。1曲目から歌の強さにやられる。 続けて2曲目は「石コロブ」。 岩崎さんの「2曲目でもう、汗びっしょりです」 (始まって10分くらいなのに汗がすごく飛び散ってた) というMCの後、3曲目に「聞いてますか?お月様」。 ええー、もう、こんなにキラーチューン(私の考える)を続けざまに やっちゃうのと驚いた。 でも、それはまだまだ先にいろんな展開があるってことだなぁ、 と期待も高まった。
「今日はいろんなことをやります、出し切ります!」 という岩崎さんの言うとおり、本当に今まで知らなかったセカイイチを 見れたライブだった。 まず、中内さんのギターがね、めちゃめちゃ良かったです。 時にボーカルと同じ、またはそれ以上のボリュームで鳴らされるギターの音に、 ここにもう一つの歌があるなぁと思った。 CDでは歌メロばかりに気をとられてて、ギターのフレーズが、 ここまで歌ってるとは思いませんでした。 しっかりしてるんだけど、ろうそくのようにゆらゆらと 気持ちよく揺れる音が印象的だった。 また、中内さんが男前でねー。背高いし。 ギターソロ弾いてるところとか相当かっこよかったよ。 あとは、ボーカルの岩崎彗ですよ(なぜか呼び捨て)! この人は若いのに、全てを達観してるというか、なんというか。 フットワークが軽いのは、若いなーと思うんだけど、 その落ち着き具合、MCでの変な間のなさ、歌のかれ具合、 一言ひとことを確実に伝えるところに、改めてすごいなー、と思いました。 生粋の歌い人だなー、と。
そして、セカイイチの中で地味だ、と思っていたミドル〜スローテンポの 曲の良さに気づいたライブでもありました。 ジャジーなアレンジの「プール」では、音世界のかっこよさにやられ、 「虹」では歌詞が痛いほどに染み込んできた。
途中には「裏セカイイチ」とメンバーさんが言うアコースティック編成の コーナーもあり。 ギターの2人はアコギに持ち替え、ベースの泉さんはウッドベースで演奏。 なんか、でっかいものがでてきたっ、と思ったらウッドベースだった。 大阪時代にお客さんにアピールする方法として考えた編成だそうです。 「では、裏セカイイチの挨拶がわりに」 ということでしっとり演奏された「帰り道」。
これからも幸せにしてゆくから ついておいで してゆこうね 君と僕で
しみじみねー、あー、こんなこと言われてみてー、と思いながら聴いてた(笑) 続いていつもはダンスナンバーとして演奏されるという「はずなもの」。 これはすごい大人びてて、黒い感情の曲で、 あんまり好きではなかったんだけど、この演奏を聴いてイメージ変わった。 セカイイチが曲の大人っぽさに追いついたというか。 アコースティックでも踊れて、言ってしまえば、これもかっこよかった訳です。 セカイイチの引き出しの多さを思い知らされた1曲。
後半はライブの盛り上がりとともに、だんだんフロアが暑くなってきて、 空気も薄くなってきて、 岩崎さんも「こんなに汗が出てのは人生で3回目くらいです」 との微妙なコメントをしていた。 「誰ですか、こんなに熱くしたのは!冬に冷房入れさせたのは!」 っと言ってお客さん煽ったりもしてた。 「熱いー!」 というお客さんに「飲めー!」と自分の飲んだペットボトル投げたりもしてた。 客席はびっくり(笑) そんなお客さんたちは、みんな大暴れしたりはしない(普通しないか、)んだけど、 曲のいいところではきちんとリアクションして、一緒に盛り上げてという、 良いファン着いてますね、セカイイチ、という印象でした。 非常にあったかい雰囲気で私も違和感なく自分のペースで楽しめた。
ライブは新曲もまじえつつ、「シルクハット」、「ふりだしの歌」と さらに熱さをまして本編終了(ラストの曲は忘れた・・・)、 そしてアンコールへ。 アンコールがね、まぁ、最終日だからあるとは思ってたんだけど、2回あったのです。 しかし、2回目は既にSEが流れはじめててて、 あきらめたお客さんは帰り始めてて、という状況だったので、 メンバーがわぁーって出てきた時はうれしかった。 最後の最後で演奏された「フォーク」。
まじめに力を抜いて 気楽に僕を見失って
一緒に歌いながら、そんな日があってもいいな、 今日もいろいろあったけど、セカイイチのおかげで良い一日の終わりに なったな、と思った。 ほんとにセカイイチが大好きになったライブだった。
楽しいだけでは片付けられない、いいものを見た、いいものもらった、 そんな2時間。 また見に行こう。
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