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猛毒。
リョウ
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2002年01月24日(木) ■
昔好きだった人。2

すごい昔のハナシ。
あたしはすごく、
面倒くさい恋愛をしてた。


付き合ってる人がいて、
その人以外の人を好きになっちゃって…
それに気がついたのは、
服部っていう、「付き合ってる人」に、
告られた後だった。
あたしが好きになっちゃった、
タモツってやつと、その服部は、
親友みたいなかんじだった。


あたしには、
服部と付き合うのをやめることも、
タモツに想いをつげることもできなかった。
苦しかったし、
しんどかった。
あたしと服部が仲良さげに喧嘩してるのを、
おもしろそうに楽しそうに眺めてるタモツを見るたび、
自分のやってることの意味がわかんなくなって、
焦った。

  


あたしのその状況に、
気がついたただ1人の男が、
尚だった。




バレたのは軽いきっかけだった。
尚のひっかけに無防備にあたしが引っかかった。
誰かに言いふらされたらどうしようって焦ったあたしに、
「誰にも言わない」って誓ってくれて、
街中で会ったりしたときに、
2人で話すようになった。
唯一あたしの秘密を知ってくれてる人がいるってのことは、
そのときのあたしにとってすごい、
気が楽になるもので。
尚は喧嘩友達だったし、
決してイイヤツってわけじゃなかったんだけど、
そばにいると安心した。
尚も、
あたしのそばでは安心して煙草を吸ったし、
いろんなことを話してくれた。


そのときの尚の癖が、
頭をなでることだった。
イイコイイコ、って。
頭をなでて慰めてくれる、
その手の感触に、
あたしはすごい安心した。
許されてる気がして。


服部に対しても、
タモツに対しても、
罪悪感にさいなまれて、
自分が解決できないことなのに、
傷つく自分が馬鹿らしくて、
あたしの心にはたびたび暗い闇がかかった。
尚は、
それを癒してくれるわけじゃなかったけど、
静かにそばにいてくれたし、
そういうあたしを認めてくれてた。
弱いあたしを、
認めてくれてた。


だからあたしは、
いまだに「イイコイイコ」に弱い。
頭をなでられることに、
メロメロになる。


単純で馬鹿らしいけど、
それはあたしの癖。
結局あたしは、
自分で思ってるほどオトナじゃない。
誰かにイイコイイコしてもらいたがって、
だけど素直になることもできない、
天邪鬼な子どものままなんだ。