先日、 旧友に会いました。 昔あたしが、 身長139.4センチのくせに生意気盛りで、 喧嘩くらい売ったらんかい買ったらんかいという、 意気揚揚としていた時代の友人で、 悪友というか仲間内というか、 そういう人でした。
すごく懐かしくて、 いろんなことを喋りながら、 昔の自分たちの話とか、 最近の自分たちの話とか、 共通の友人たちの行く末とか、 そろそろ二十歳というある意味人生の転機を迎えたあたしたちにとって、 進むべき道はみんなバラバラで、 寄り添って生きていくこともできないし、 助け合うことも難しくなってきたけれど、 だけど懸命に今を生きている昔の仲間たちの話を聞いて、 あたしもちゃんと、 生きていかねばならないなと痛感しました。
春休みに入ってから、 2人、昔の友人がたまたま関西方面を訪れてくれて、 飯でも食いながら喋ったのでけれども。 だけれども、 またこれが、 2人ともすごく、 すごくすごく感心した顔で、 まるで同じ口調で、
「丸くなったなあ、オマエ。」
と、つぶやいてくれたのは、ちょっと悲しかった。
※ちなみに性格のことです。体形のことではなく。 もしそうだとしても否定はできないけどねアハハン・・・。
確かにあたしは昔、 ちょっと荒れていたし、 ほんとタチ悪かったし、 昔の友達元ヤン多いし、 多分あたしはその中でも先陣切ってたタイプだと思うし、 転校してなかったらあたしも今ごろきっとヤンママ最前線だわ、 と43%くらい本気で思っているのだけれども、 今ではすっかりイイヒトである。
表ヅラに関しては。
しかし丸くなったというのもあまり、 褒め言葉としては受け取れず、 実際褒めてるんじゃないのだろうけど、 あたしとしては昔より丸くなったってのは、 あたしの尖ってた部分が、 薄くて柔らかなあたしのオモテヅラに隠されて見えるからで、
しかもけっこうソレ透けてるし。
昔みたいに、 正直に自分の思ったことを口に出す癖は、 悪い方向に出ているようで。 素直だという意味ではなく、 ただ歯に衣着せぬ皮肉屋へと成り下がった自分が情けなく、 悔しかった。
あたしは、 それなりに成長はもちろんしたけれど、 だけど何か、 すごい大切な何かを、 心の情緒であるとか人を好きになる力であるとか間違った自分をセーブする力であるとか、 そういうものをどこかに落としてきてしまったような気がした。 そういう大切なものを、 学ぶチャンスを得る前に、 上手に自分の悪意であるとか嫉妬であるとかそういうものを、 覆い隠す術を学んでしまったような気がする。 それを使ったほうが楽だから、 楽だから逃げて、 逃げて逃げて、 結局必要なものを得られなかったような気がする。
だからあたしは、 大切なことばをいつも忘れるんだ。
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