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猛毒。
リョウ
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2002年05月06日(月)
悪循環。

あたしは最近いつも自転車で通学しているのだけれど、
1回生(今は2回生)の時はいつもスクールバスで、
帰りはいつもユウコと一緒だった。
本当に、いつも一緒だった。
あたしが自転車でくるようになってからは、
一緒に帰ることはなくなったけれど。
それでもユウコのバスの時間に合わせて行動していることが多かった。
つい、最近までは。




あたしがそんな風に、
ユウコにあわせて動くのをやめたのは、
春休みのころからだった。
新学期が始まってからは、
ちょっとだけ故意に、ユウコから離れた。




ちょっと前、雨が降って、
さすがのあたしも30分強の道のりを傘をさして自転車でいく根性というものがなかったので、
とりあえずスクールバスで行くことにした。
帰り、委員会の会議後、
あたしは他の子と「一緒に帰るか〜」って話をしてた。
ユウコと帰る気は、なかった。
結局本部を出たのが同じ時間だったので、
なんとなく近くに座ることにはなったけど。
隣に座ることはなかった。








あたしの隣に座っていたのは同じ事務局の友達(マイ)で、
いろいろ話しているうちに、
ユウコは今日この後トミタとおデーツだ、とかの話になって、
やいのやいのと話していたのだけれども、
不意に、あたしの隣ら座っていたマイが、
「最近ユウコと一緒にいないね?」
って言った。
「(トミタが)いるから?」
って。




ユウコが目の前に座っているのにそんな話を持ち出すなんて、
バカだなあと思った。
あたしは口を噤んだ。
すこし笑った。
それでわかったようだった。




その後、
みんなとバイバイしてから、
考えてた。
あたしはユウコと友達づきあいをやめたわけじゃなくて…
とりあえず内面的な話ではなく、
外面的には。
そんなそぶりを見せるわけにはいかない。
そんな露骨なバカみたいなことはしない。
だけど、
周りから見ていてもハッキリとわかるのだろう。
あたしがユウコから「離れよう」としているのが。




それは、
そーゆーあたしの態度は、
見ている人間にとって、
正義なのだろうか。
それとも悪なのだろうか。




あたしがユウコから離れるようになったのは、
トミタがあたしを『邪魔』だと思っているからだし、
あたしにとってユウコの存在が『いらないもの』であるからだし、
ユウコのそばにいると感情が波立つし、イライラするし、
ユウコの口からトミタの話を聞くのはしんどいし、
そして、
今現在ラブラブバカップルであるユウコにとって、トミタの話ができないというのはおそらく苦痛であるからだ。
わかってるから、あたしは聞こうとして、
結局イライラして感情が波立つ。
悪循環だ。




傍から見たら、
ユウコと離れて、
今まで『仲のよかった』はずの良ちゃんやジャイ、トミタから離れて、
急に他の同期の補佐と仲良くなろうとするあたしは、
裏切り者なのだろう。





どこまで行っても、あたしは『悪』だ。
いつまでたっても、あたしは『悪』だ。