サラリーマンの患者本人負担を2割から3割に引き上げる健康保険法改正案の国会提出期限が迫り、小泉首相と自民党の厚生族議員らがぶつかっている。97年に1割から2割負担になって以降、サラリーマンが受診を手控える傾向が定着している。負担増が3割になれば、この不景気の中、ちょっとした風邪などでは、益々医者に行かなくなる。早めに処置すれば大病にならずに済む事が、適切な処置が遅れた結果、入院する事態になりかねないことだってある。患者が減った病院では、遠方などの理由で病院に滅多に来ない患者さんを診察したかのようにごまかし、「レントゲン」や「注射」をしたと見せかけレセプト(診察報酬明細書)を作成し、役所に高額請求する。また、ある病院では院長などの親類や友人のカルテが別に置かれていて、定期的に診察を受けて薬を処方したように偽装工作する。こんな事が、日本中の病院でごく当たり前のように行われている。これじゃあ、医療保険の赤字は当然のこと。高齢者医療制度の改革や医療情報の開示など、すぐにでも進めるべき課題がある。3割負担で国民の不安と不満を募らせるばかりではダメだ。医療制度を安定させることが必要だ。ついでだから、医療保険制度についても書いておこう。保険医療費は近年、毎年3%以上増大している。平成13年7月に厚生労働省が発表した「平成12年度の保険医療費」は、総額約27兆9000億円で、国民ひとり当たり約22万円になる。介護保険発足で老人医療の一部がそちらに振り替わったため、平成12年度は前年より約6000億円(2.1%)減少した。老人医療(70歳以上対象)に限れば、約11兆円(7%)減少しているが、高齢化に伴い、これからは増加の一途をたどることは目に見えて明らかだ。日本中の製薬会社を全部合わせると、年に6兆3000億円ぐらいの生産額がある。日本中の製薬会社のほとんどが「医療用医薬品」(医科向け)の保健薬で儲けている。製薬会社が儲けすぎているから医療保険の赤字も当然。厚生労働省が「院外処方」を推進してるから益々難儀だ。(院外処方とは、医者に処方箋を書いてもらい、患者はそれを持ってどこかの薬局で薬を貰うこと)院外処方で製薬会社はもっと儲かる。効果の薄い薬を大量に出すのもなんとかならんか。僕の好きな作家の猪瀬直樹氏は、毎日の過密なスケジュールをこなすため、風邪をひいた時は、風邪薬を注意書きに書かれている量の3倍飲んで治すそうだ。その方が、早く治るらしい。十万人に一人ぐらいが、風邪薬でショック死をするので、風邪薬は薬に弱い者を対象に処方することになった。15歳以上の大人は、1回1錠とか2錠などと書いてある場合、それはつまり15歳以上の高校生で体重40キロぐらいの子供が死なない量である。ということは丈夫な大人は3倍飲まないと効かない。死んだら運が悪かったと決めて3倍飲むそうだ。自分もこの前の風邪が、なかなか治らず、仕事の遅れで回りに迷惑をかけたから、実行しようと思ったが、心臓が悪いので、やっぱりそれは止めた。利かない薬ばかり出す製薬会社は、利益を今すぐ国に返せとつくづく思う。↑あごのせ睡眠中。↑投票ボタンです。押してくれればやる気が出て日記更新します。My追加←今日の空は飛行機雲