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2002年02月08日(金) 医療費の無駄遣い

サラリーマンの患者本人負担を2割から3割に引き上げる
健康保険法改正案の国会提出期限が迫り、
小泉首相と自民党の厚生族議員らがぶつかっている。

97年に1割から2割負担になって以降、
サラリーマンが受診を手控える傾向が定着している。
負担増が3割になれば、この不景気の中、
ちょっとした風邪などでは、益々医者に行かなくなる。
早めに処置すれば大病にならずに済む事が、
適切な処置が遅れた結果、入院する事態になりかねないことだってある。
患者が減った病院では、遠方などの理由で
病院に滅多に来ない患者さんを診察したかのようにごまかし、
「レントゲン」や「注射」をしたと見せかけレセプト
(診察報酬明細書)を作成し、役所に高額請求する。
また、ある病院では院長などの親類や友人のカルテが別に置かれていて、
定期的に診察を受けて薬を処方したように偽装工作する。
こんな事が、日本中の病院でごく当たり前のように行われている。
これじゃあ、医療保険の赤字は当然のこと。

高齢者医療制度の改革や医療情報の開示など、
すぐにでも進めるべき課題がある。
3割負担で国民の不安と不満を募らせるばかりではダメだ。
医療制度を安定させることが必要だ。

ついでだから、医療保険制度についても書いておこう。
保険医療費は近年、毎年3%以上増大している。
平成13年7月に厚生労働省が発表した「平成12年度の保険医療費」は、
総額約27兆9000億円で、国民ひとり当たり約22万円になる。
介護保険発足で老人医療の一部がそちらに振り替わったため、
平成12年度は前年より約6000億円(2.1%)減少した。
老人医療(70歳以上対象)に限れば、約11兆円(7%)減少しているが、
高齢化に伴い、これからは増加の一途をたどることは目に見えて明らかだ。

日本中の製薬会社を全部合わせると、
年に6兆3000億円ぐらいの生産額がある。
日本中の製薬会社のほとんどが「医療用医薬品」
(医科向け)の保健薬で儲けている。
製薬会社が儲けすぎているから医療保険の赤字も当然。
厚生労働省が「院外処方」を推進してるから益々難儀だ。
(院外処方とは、医者に処方箋を書いてもらい、
患者はそれを持ってどこかの薬局で薬を貰うこと)
院外処方で製薬会社はもっと儲かる。
効果の薄い薬を大量に出すのもなんとかならんか。
僕の好きな作家の猪瀬直樹氏は、
毎日の過密なスケジュールをこなすため、風邪をひいた時は、
風邪薬を注意書きに書かれている量の3倍飲んで治すそうだ。
その方が、早く治るらしい。
十万人に一人ぐらいが、風邪薬でショック死をするので、
風邪薬は薬に弱い者を対象に処方することになった。
15歳以上の大人は、1回1錠とか2錠などと書いてある場合、
それはつまり15歳以上の高校生で体重40キロぐらいの子供が死なない量である。
ということは丈夫な大人は3倍飲まないと効かない。
死んだら運が悪かったと決めて3倍飲むそうだ。
自分もこの前の風邪が、なかなか治らず、
仕事の遅れで回りに迷惑をかけたから、実行しようと思ったが、
心臓が悪いので、やっぱりそれは止めた。
利かない薬ばかり出す製薬会社は、利益を今すぐ国に返せとつくづく思う。


↑あごのせ睡眠中。






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