スコヤカな時間
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2002年10月07日(月) お茶目な観光客

仕事中、冷たいジュースを飲みたくなって、外の自販機に買いに出掛けた。
事務所を出るとすぐ、観光案内の看板のような物がある。

なんていえばいいんだろう。
ニョキっと棒が立っていて、その上の方に「あっちの方角には@@があるよ」とか、
「向こうに進めば###があるよ」って感じのプレートがついているヤツ。
想像できるかなぁ?

その看板の下でグループと思われる観光客が7〜8人くらい立っていて、
あっちに行こう!こっちに行こう!と話し合っている様子。

私がそのグループの脇を通り過ぎる時に

「日本で最初のコンクリートの電柱があるぞ!」とグループの中の誰かが言った。

私はちょうどその時信号待ちでグループの傍に立っていたんだけど
「どの電柱だ?」とみんなで探している様子。
そして、すぐ近くの電柱を指差してはあれじゃないか?イヤ、あっちじゃないか?と騒いでいる。

そのうち、信号が青に変わって私が横断歩道をわたると、グループの男の子が一緒に渡ってきて
「こっちの方じゃないか〜?」とみんなに向かって叫んでいる。

私は自販機に小銭をチャリチャリ投入したけど、お金が何回か戻ってきたりしてて
ジュースを買うのにかなりもたついていた。

すると

きっとこれだぞー!とさっきの男の子が、なんてことない電柱を指差して叫んでる。

ちなみにその「日本で最初のコンクリートの電柱」は今いる場所から100mくらい離れたとこにある。
『それじゃないよ〜』と私は心の中で思ったんだけど、あまりにもグループが楽しそうに探してるから
なんとなく教えてあげるのは気が引けてしまって、何も言わないでジュースを買ってた。

で、戻ろうと振り返ると・・・。

その男の子は何てことない電柱に抱きついて写真をとってもらおうとしている!!

『それはなんの歴史もないただの電柱だからー!違うってー!』
と心の中で叫んだのは言うまでもない。

このまま見てみぬふりをして通り過ぎようかと悩みつつもその場を離れようとしたら
やっぱりおかしいと思ったのか、その男の子が私に尋ねた。
「あの〜日本で最初のコンクリート電柱はどこにあるんですか?」と。

待ってました!といわんばかりに親切に教えてあげましたよ。

私が全然違う方向を指差して説明すると、グループみんなが大爆笑!
だってねー、なんてことない電柱に抱きついて写真撮ってもしょうがないでしょ?

聞いてくれて本当によかったよ。
私も写真を撮ってもらおうとしてる彼を見たときは、どうしようかと思ったからね。

 ♪メモ♪
現在の電柱は丸い形だけど、日本で最初のコンクリートの電柱は四角いのだ!
タクシーの運転手さんだったら、わざわざ「3日本で最初のコンクリートの電柱」と言わなくても、
「四角い電柱」といえば、たいてい意味が通じてそこへ案内してくれます。
観光スポットが多い函館では、わりとマイナーな観光スポットだと思うけど。
函館にきたら、ぜひ四角い電柱を見てみてね。

+++サイズダウンを目指して!+++
今日は眠いのでお休みです。


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