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2003年10月02日(木)
■ 昨夜、漫画「G戦場ヘヴンズドア」(日本橋ヨヲコ著・小学館)の最終巻を部屋で読んで、泣いた。しかし、読後に考える。結末は一見ハッピーを保証しているようにも思えるが、実際の生活では最終頁の先にある展開こそが問題となる。他人とどれだけ親しい関係を築いても、些細なことをきっかけに絶えることがあるものだ。糸の脆さに怯えながらも誰かと繋がっていられるほどの気概が、僕にはない。僕は、意図に反して親友とか恋人といった糸が一旦できてしまうと、早くその糸が切れてくれないものかと願う。但し、自分からは鋏を使わない。それさえも面倒だからだ。

■ 僕に繋がっていた一糸の片側を持っていた人が、最近ようやくその糸を切ってくれた。至極望ましい。しかし、「糸を切ったぞ、切ってやったぞ」という発憤があからさまにこちらに伝わってきて煩わしい。糸が出来てから切れるまで、僕は変わっていない。変わったのは僕に対する相手の感情だ。僕が下らなくつまらない人間であることに気付けなかったのは、相手の視力に問題があったからだろう。視力が上がって幻滅するのは構わないが、糸を切りながら名残を醸さないでほしい。本当に、僕は何も変わっていないのだ。僕は元来身勝手で、些末なことも秘密と呼びながら、胸の内で転がして楽しんでいるだけの人間だ。けど、大事な事実を周囲に明かすことさえも「素直」と呼んでしまう愚直よりは、幾分良い。

■ 今回の件で思った。相手が男でも女でも、ガンガン踏み込んでくる人とは糸が繋がりそうにない。「この人何者なんだろう」と常に牽制して距離を置く人との方が、最終的にはうまくいく。何故ならば、そういう人こそが人間は一人にしかなりようがないことを体得しているからだ。

■ 仕事は、既存のドキュメント群に秩序を持たせる必要性に面している。秩序を生むのは、シンプルで誤りの少ない日本語だ。あとは、表記法の統一。後者はUMLが大きなヒントになりそうなので、今週と来週とで基礎を身につけようと思う。仕事も日常も、もっとシンプルになりたい。 //


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