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2005年01月12日(水)
特別視すること
 朝、電車の中で「人のセックスを笑うな」の続きを読む。時々文章の飛躍が気にはなったけれど、全体的に美しくシンプルな文が一人称で続き、読んで心地良かった。内容を単純に要約すれば、19歳の学生による20歳上の既婚女性との恋愛話だ。一般論からすればこの関係は常軌を少し逸れるのだろう。けれど、男の視点によるこの記述は特別でなく、すごく普遍的だ。


 そもそも、全ての恋愛は日常の線を少しはみ出しながら進むものだ。だから、相手と何歳離れていようが幼なじみ同士だろうが、特別なことに相違はなくて、関係の特殊性をいくら挙げても仕方ない。その点で言えば、奈良で起きた幼女殺害事件も、対象が小学1年生であるよりも、まず人が人を殺すことに問題があるのだ。各論を追究するのは専門家に任せればいい。
 ちなみにこの小説を読んで、僕はかつて作った短歌を思い出した。


   僕たちのルールを見てる者たちはそれに名前をつけて笑った


 仕事は、社内にあるパソコンやプリンタを新しいものと入れ替えていた。古いパソコンは、ハードディスクに保存されているExcelシート等のデータをファイルサーバに一旦保存した上で撤収する。そして、新しいパソコンについては、社内のネットワークに参加させる設定をした上で、保存していたデータを復元させる。こんなに単調な作業でも、過去の見積もりに基づけば外注だと合計で10万円程かかってしまう。実は、今外注している仕事に無駄があるかもしれない。アウトソーシングが進展する現状の中でも、内と外のどちらに任せるのが適切なのか、それぞれの業務について考え直した方がいい。


 家に帰ってからは、久しぶりに缶ビールをひたすら飲んだ。 //


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