「おばちゃん、そっちじゃないよ。ぎゃ〜く〜逆!」「エエッ〜!アァ〜どうもすみません。」私におばちゃんと呼ばれた女性は、ちょっと悲しい顔をして何度も頭をペコペコしながら戻ってきた。「こっちの14番線にくる黄色い電車に乗って一つ目だからね。」「はいっはいっ、どうもすみません。」ペコペコ・・・
「大久保はどう行けばいいんですかねぇ?」という声が左から聞こえた。おばちゃんの左側のやっぱおばちゃんに聞いている。なんか回答が曖昧みたいだった。ちょうど新大久保に停車していたので「大久保ならここで降りて歩けますよ。」と私が会話に割り込んだら、ドアが閉まってしまった。「ああ、じゃあ次の新宿で乗り換えて、進行方向のコッチ側」私は背中の方を指差した「左側ですか?」「そう、降りたホームの階段降りて左側に行って黄色い電車乗って一つ目ですよ。」「あらぁ、どうもご親切にありがとうございます。」ってなコトが山手線内で起きたあとの新宿駅ホーム下通路の会話でした。
何で「すみません」なんだろう?東京だからかな?
大阪ならこんな感じじゃないかな。「おばちゃ〜ん、逆でんがな。もう、ボケてるんとチャウ?」「さっき左、言うたやないかぁ。」「わてから見て左言うたんや。」「ホナそう言え。」「かなわんなぁ〜」なんてボケとツッコミで返してしるんだろうな。
前職時代、よく大阪に出張した。関西人の凄いところは、初めて会った人どうしでも瞬時にボケとツッコミの関係が成り立つところだ。私、初めは戸惑った。けどそのうち慣れて、お客さんとか同業他者とよくボケ・ツッコミ会話をしたもんである。関西弁を真似たりしたけどナンカしっくりこないので、東京弁とかハマッコ言葉を強調してボケ・ツッコミをするようになったら、大阪出張がホント楽しくなったもんである。
東京にいると構えちゃうのかな。ましては知らない人に対しては特に。 いや、まてよ。おばちゃんは私に『おばちゃん』呼ばわりされたから悲しい顔したのかもしれん。「おっさんのアンタにおばちゃん呼ばわりされとうない!」そんなに歳離れてなかったかもしれんなぁ。まぁ、でも“ Open your mind ! ”で出会いと会話楽しくいこうよ!
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