モリハルゆ記

2004年08月21日(土) 表彰

 連日のアテネオリンピックでの日本選手の活躍。メダルを取った選手は、NHK、民放のインタビュー、生主演、と引っ張りだこだ。惜しくも取れなかった選手は、どこも出演しない。ウ〜ン、突然遠い日の恥ずかしい思い出が蘇ってきた。




 中学校の時、私は陸上部に所属していた。私の代は、女子が強くて男子は予選落ちの連続だった。女子は短距離、400mリレーと板橋ではダントツ、放送陸上にも参加してた。一方、男子はというと、短距離予選はソコソコなのだが決勝で敗れ、400mリレーは毎回失格。いっつもオーバーゾーンだった。

 我々男子の戦略はいつも明快!速いモノ順!第一走者がトップで来ないと、もうそのレースはおしまい!たいがい第一走者はトップで来た。だから第二走者以降、抜かれたくないのでかなり早い段階でスタートしてしまい、ゾーンギリギリでバトンを受ける。結果、パッと見は楽々一位なのだが、オーバーゾーンで失格になっちゃうんだよ。私は第三走者だったのだが、私か第四走者がオーバーゾーンしちゃう。毎回、これを繰り返していた。今考えると学習能力無かったね。

 ある日の朝礼、全校生徒が校庭に並んで校長先生が長いお話をしてパタパタと何人かの生徒が貧血で倒れたという、いたって普通の日のコトだった。突然「陸上部の生徒は前に並びなさい!」と、陸上部顧問の先生が発言した。女子がゾロゾロと前に出てくると、私の周りの生徒が余計なお世話で言った。「森も陸上部だろ。前に出ろよ。」エ〜っと思いつつも私と第四走者は迂闊にも前に出てしまった。女子400mリレーの4名と、男子400mリレーの第三・第四走者が全校生徒の前に並んだ。

 壇上の教頭先生が「先日、陸上部は頑張って優勝しました。女子400mリレーの4名は見事、板橋で一位になりました。みんなでその健闘をたたえ拍手しましょう。」全校生徒は4名の勝者より、失格した2名に対し拍手をしたと思う。「あいつらアホやなぁ〜!」とニヤニヤしてね。

 敗者は表舞台に出ちゃイカン。勝者の栄光を祝福しながら「次は見てろよ、俺の番だぞ!」とメラメラすべきだと思う。男子400mリレーの第一・第二走者はその点を瞬時に判断したのだが、第三・第四走者は周りに押し流されて、いい恥かいてしまった。陸上部顧問先生!「女子陸上部は前に出なさい!」って、ハッキリ言ってもらいたかったよ。


 < 過去  INDEX  未来 >


モリハル [MAIL]

My追加