明日、大学時代からの友達が単独ライブやるので観に行く。何のライブかというと、弾き語りだ。

コトの成りゆきはこうだ。彼の知り合いがやっている飲み屋に行ったら、そこにフェンダーのテレキャスターがあった。店員の女の子のモノだったのだが、酔った彼はちょっと借りて弾いてみた。そこのマスターが言う「○○ちゃん、いいじゃない!今度ウチでライブやらない?」彼は3ヶ月の猶予をもらい、仕事が終わってから愛用のギブソンで毎日猛特訓をし、おまけにウン十万円のマーチンも購入したってワケだ。
彼は大学時代、フォークミュージシャンだった。モリハルはロックミュージシャンだった。彼とモリハルは、バイト仲間というだけで音楽活動を共にしていたというのではない。お互い月日は流れ、いつしかフォークギター、エレキギターを手放し普通のオッサンになってしまった。そんなある日、ギターが戻ってくる。彼の場合は、大学時代愛用していたギブソンが巡り巡って帰ってきた。モリハルの場合は先輩がモーリスを永久に貸してくれた。青春を取り戻した元ミュージシャン達は、家族がいない時、家でジャカスカ演奏を開始した。曲は吉田拓郎、井上陽水、ビートルズ、ローリング・ストーンズ、そんな感じだ。
明日、自分の子供がピアノの発表会に出るかの心境である。期待と不安が入り交じった複雑な気持ち。どんな演奏であっても心から拍手をしよう。そしてこの次は、彼から拍手してもらおうっと。
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