モリハルゆ記

2005年02月14日(月) バレンタインデー

 この日の存在を知ったのは小学校6年生のときだ。「2月14日は女の子が好きな男の子にチョコレートをあげるみたいだ(*^_^*)」自分のお父さん、お母さんからもらうのではなく、家族以外の女の子、異性からもらえるかもしれないというコトに、心臓がバクバクした記憶がある。

 「誰が僕にくれるんだろう?」・・・結果、誰もくれませんでした。背がひょろっとして浅黒く左利きでバカ笑いしないちょっと不良っぽい(といっても小学生なんでたかがしれているけど)男の子が、ほぼクラス全員の女の子からチョコをもらったという事実を知った2月15日、「真面目だけでは世の中ダメなんだな」と悟った。

 中学2年生のとき、私はけっこう人気あると自分で思っていた。クラス委員だし、勉強、スポーツもソコソコだったし、ビートルズとか洋モノも聴いていたしね。当時流行っていたマンガ『愛と誠』の誠のように、ガクランの下に紺のハイネック着たりして、ちょっと不良っぽくなれたと思う。(真面目な生徒は白いYシャツね)そんな年の2月14日、教室の私の机に何か入っているのを見つけた。紙袋の中にはセーターが入っていた。そんな厚い毛糸ではなく、ガクランの下にも着られるアーガイル柄のセーターだった。「誰からだろう?」手紙とかくれた女の子を特定するものが何も入っていなかった。

 翌2月15日、ガクランの下に着て登校した。袖口とか胸のボタンとボタンの隙間からチラっと見えるから、くれた女の子が「喜んでくれるだろう」と、浅はかにも考えたワケだ。早速2〜3人の女の子グループから声掛けられた。「モリくん、学生服の下に着ているセーター、ちょっと見せてくれないっ!」その瞬間、すべてを悟った。「このセーターの宛先は僕じゃない!」その日、誰が何と言おうともガクランを脱がなかった。そして、帰宅後、そのセーターは我が家の押入の奥に永遠に封印された。

 46歳の今、奥さんからチョコのみならず、牛肉とワインももらった。昨日、2月13日、バレンタインデー・イブだけど、すき焼きパーティーを家でおこなった。

     

 ご飯食べずに、牛肉とワインだけでお腹一杯!やっと落ち着いたバレンタインデーになりました。


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モリハル [MAIL]

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