モリハルゆ記

2006年02月14日(火) バレンタインデー

 「オーバ〜!ジャンパ〜!コートォ〜!」
 これは大げさなことを言われたときに返す言葉で我が家では公用語になっている。本日の屋外、決して「オーバ〜!ジャンパ〜!コートォ〜!」ではなく、暖かいというかむしろ暑い!

     

 小春日和なのか、小夏日和なのかわからんが「オーバ〜!イラン〜!イラク〜!」である。ウールのハーフコートは本来の役目ではなく、腕に巻かれて移動することになる。そのとき吉野家が目に飛び込んできた。

     

 米国産輸入牛再々開のめどが立たない中、久々に吉野家へ入った。以前の280円牛丼が無くなって、ヨシギューがヨシブーになってからも、けっこう私は利用していると思うのだが、ちょっと間が開いてしまった。一瞬輸入が再開されたのだが危険部位が混入していたとかでスッタモンダしたとき以来の利用かな?

 『豚生姜焼き定食』が最近のお気に入りだ。キャベツの千切りにマヨネーズが付いてくるのもイイ。生姜焼きの豚とマヨネーズにまぶされたキャベツを同時に頬張ると、至福の喜びが口の中で奏でられる。ご飯も仲間に加えて、口の中で三重奏をくりひろげてしまうこともしばしばだ。ご飯を大盛りにすると50円アップの530円になってしまうが、そんな些細なことは気にしないでこれまで必ず大盛りにして口の中の演奏を存分に楽しんでいた。

 久々のヨシブーでは大盛り580円になっていた。豚生姜焼きも大盛りになったそうである。私はおかずでお腹一杯にするタイプではないので100円アップのその価格形態に一瞬たじろんだが、吉野家を応援する意味も込め、100円アップをシブシブ受け入れた。「大盛りでいいです・・・」

 突然店員さんが私の食べている前でサラダをぶちまけた。豚生姜焼きの横にあるキャベツの千切りと、カウンターにぶちまけられたサラダが一体になった気がした。アタフタ処理する店員さんとムシャムシャ食べているモリハル。生ゴミと料理が渾然一体となった。村上龍のデビュー作『限りなき透明にちかいブルー』で、主人公がラリッて現実と幻想が交じり合う感覚、コレに近いものを感じた。「今日はバレンタインデーだけど、まだチョコもらってないなぁ」そんな幻聴もしてきた。ああ、今日はバレンタインデーだ!

 

 
     


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モリハル [MAIL]

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