モリハル一家が居を構えている共同住宅は、たしか築33年で約200世帯が暮らしている。一昨年、モリハル賃貸の身分でありながら、管理組合の理事という大役を勤めた。
なんで賃貸世帯が理事やらなくちゃイカンかというと、オーナー様に家賃払っているのは、全世帯の1/3にもなっているからだな。その世帯飛ばしちゃうと、すぐ理事が回ってきちゃうんで、お金持ちの分譲世帯が強引に「賃貸世帯にもやらしちゃおうぜ!」「そうだ!そうだ!クリームソーダ!」ってな感じになったのであろう。(注:“あなたのマンション史”からではなく“モリハルの憶測”より抜粋)
当時、毎月、大規模修繕の話し合いが行われていたんだが、遠い将来のように感じていたよ。「このマンションを80年間もたせ、孫の世代に残しましょう!」と、理事長が熱く語っていたなぁ。何もせんでも、月日が経つのは早いもので、ついに昨日、我家に修繕の方達がやってきた。
家具にビニルシートを掛け、屋根と床を剥がし、風呂の壁をぶち抜き、流し・洗面台・便器を外す作業を、文字通り「アッ!」という間に済ましちゃう。ガテン系の方達って、カッコイイなぁ。感じイイし。仕事を終えると、「今日もバッチリ仕事したぜ!」の掛け声とともに、酎ハイガバーっと飲んじゃうんだろう。モリハル♀だったら、上下に動くのど仏見て惚れちゃうネ!
午後3時には作業を終え、トイレだけ元に戻してくれた。ありがたや、ありがたや。これで思う存分できる。地震とかで避難生活している方達、申し訳ございません。モリハルは思う存分自由にさせていただきます。
便座に腰掛け、ふと上を見た。
配水管むき出し。これは上の階に住んでいる世帯の配水管だ。突然「ゴ〜♪」という音が響いた。「上の階の人も、たまらず今使ったなぁ〜」
顔を近づけてみた。
うっすら茶色い。「サビ?それ以外の物質?」なんだか恐ろしくなってきた。怖い怖い!上見ないでサッサと済ませた。ハイッ、臭いモノにはフタしましょう!
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