にあ日記
酒と薔薇の日々(目次の★は更新分)|酒(過去)|薔薇(未来)
子供の頃、霜柱を踏みながら小学校に行くのが好きだった。 ぴんと張った冷たい冬の空気の中、小さな白い息を吐きながら 空き地や駐車場に行ってはサクサクいわせる。 折れた霜柱は朝日を受けてまるで水晶のようにきらきらしていた。 集団生活が苦手な自分は、学校に行く足取りは重いことが多かったが、 霜柱踏み踏み行くと、いつもより早めに着いたりして。
最近霜柱を見ないなぁ、と今日ふと思った。 土が減ってるからだろうね、寂しいことです。 紅葉の紅、土の匂い、水たまりに張る氷… 好きだった物を気が付かないうちに少しずつなくして、 大きな白い息を吐きながら、毎日歩いているんだなぁ。
大人になった今でも、霜柱を見たら踏みたくなるかな?
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