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■ 悲しかった再開(再診)
前日京都で体を冷やしたのと疲労のせいだろうか、 風邪をひいたらしく、朝から悪寒がし、 体は気だるく頭もボーッとする・・・。 今日はメンタルクリニックへ行く日なのに・・。 大事な日だし、説明をちゃんとできるような 状態じゃないから、予約をキャンセルして 別の日にしてもらおうか… ・・そうも思ったけど、せっかく予約してもらってるのに 穴を作るのは遠慮を感じ、予定通りいくことに。
待合室では母親と娘さんの2組が椅子に腰掛け 待っていた。 受付を済ませた時、初めてだし何らかの 検査か簡単な説明を紙に書くことを事前にするだろうなーと 思ってたのだけど、何にも言われなかった。 ちょっと意外だった。
ものすごーく時間を待たされたが、 その間に診察したのは母娘のペア2組だった。 両方とも、私が以前ここに通ってた年くらいの 女の子とそのお母さん。 その姿に、かつての自分の姿が重なった。 待合室で、親子で仲よさそうに小声でおしゃべり したりしてるけど、そんな一見何の問題もない 仲良さそうな母娘の背景にも 家族の関係で何らかの確執を抱えてるのかな… そう思うと、なんだかちょっと複雑な気持ちになった。
自分の診察の番がくるまで、ものすごい 緊張したけど、「何から話せばいいのだろう?」 …とそればかり頭の中グルグルで 正直逃げたいくらいの気持ちだったけど、 でも診察は意外にアッサリで拍子抜けだった。
先生は案の定、自分(私)のことは思い出せないみたいで、 「過去のカルテを読んだのだけど、”そこに書かれてある人物”と ”今現在ここにいるあなた”を見て、全然それが繋がらない。 思い出せない」と何度も何度も呟やいていた。 (そりゃ、もうあれから7〜8年経つし、通ってた期間は半年だけ だったから覚えてなくて無理はないのだけど・・。)
とりあえず、 ----------------------------------------- 恋愛問題で悩んだことがきっかけで すごく悩み苦しみ、人に相談したけどすごく傷ついたりして、 自分を責め、一人で抱え追い込まれた。 人間不信になって、誰にも心を開けなくなり、 対人恐怖になってる。 言葉で言い表せないくらい辛い不安と緊張が 意識をすると襲い、何も手につかない状態になる。 まるで心臓をコショコショとくすぐられるような 自分の心を壊されそうな脅えを感じ、ものすごい怖く、辛くなる。 とにかくこの異常な不安と緊張を取りたくてきた。 ------------------------------------------ ・・というようなことを説明した。
先生は頷きながらカルテにメモをとり、 「それじゃあ、お薬を飲みながら、こちらに ちょっと通うという形にしましょう」と言った。 ・・・正直言って、私の主観的には この判断はすごくショックだったし胸が痛んだ。
診察の途中、 「恋愛できるほど元気になったんだねぇ〜。」 とも言われたけど・・ ・・・・そうか?・・・ と内心思った。 あんまりそういうのって関係ない気がする・・・。 (この先生は「恋愛依存」の問題とか良く知らないのかなあ?)
とにかく、かつて通ってたときの昔のカルテより、 今の自分は、すごく元気になったように受け取られたようだ。 中身にくすぶってる心の問題(闇)は同じままなのにね・・・。 (たとえ表面的に今の状態は昔より一時的に 元気そうな状態であろうとも。)
まぁでも、かつての時は本当に 「死にたくて死にたくて仕方ない。息をするのもやっと。 何もかもが希望をもてない。しんどい。鬱」 そんな状態だったから、かなり精神状態が酷かったのは事実だけど・・。
・・・自分の診察はあっという間だった。 その前の母娘は30分くらい診察してたのに 初めての自分は5分くらいしか診察してない。
正直あまり深く突っ込んだり聞いて欲しくないし 指示もされたくない(心が脅えて辛いから)自分にとっては 深いことに触れてこないで薬(だけ)を 処方してくれるのは、返って助かるし安心する反面、 あまりにも味気なく悲しく感じた。
【この先生は思春期外来が専門分野だから、 私のような立場(大人)のものに対しては、 昔のように精神治療なんてしてくれないんだな】 と強く感じた。
私は本当に深刻に苦しんで悩んでるのに すごく適当に対応された気分で・・。 自分がすごく場違いな場所にいるような・・ 自分が招かざる客のような・・・・ そんな気持ちになった。
結局、二週間分のお薬を処方されて帰ってきた。 (パキシルとルボックスそして、辛くなった時に 飲む用のソラナックス)
帰ってきて、正直酷く落ち込んだ。 ブルーでしばらくこの日の日記を書くことも できなかった。 (正直まだ引きずってる。書くと胸が痛むから。)
別に何か傷つくことを言われたわけではないし、 批判されたわけでも、追い返されたわけでもない、 ・・・でもこの悲しさはなに?
「とにかく薬を処方してもらって、それ(薬)に賭けてみる」 これが一番の目的だった。 目的は果たしたし、メンタル部分にはノータッチだから 安心して通える部分もある。 相手の医者の性格もわかってるから、 診察時も安心して和んで話もできる。
だから、確かに「不可」ではないのだけど・・・。 なんだか「良」でもないような・・。
・・・なんか複雑な気持ち。
精神的なカウンセリングも多少してくれて、 お薬も的確に処方してくれて、 ちゃんと自分の症状や病気に対して知識もあって、 親身に診察してくれる しかも自分と相性が合う医者・・って いないんだろうか・・・・。 例え、いたとしても、 本当にめぐり合うのは難しい・・・・。
”大抵の精神科の医者はお薬を処方するだけ” という現実を知ってるとはいえ、 やっぱりそれだけでは不満足な自分もいる・・。
でもとりあえず、お薬はきっちり飲もうと思う。 私にとって、唯一の希望だから。 お薬の力を信じるしかないから。
2003年01月17日(金)
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