 |
 |
■■■
■■
■ 鎖に繋いだのは私で、繋がれたのは私だった。
テスト近いくせに小説短いやつ一本書いてました(死) HPいま更新できない状態なのでここにでも載せようかと思います。 お暇なら御覧下さいませー 気がむいたらいつかHPにアップするかもです、多分ね多分(笑) ではテスト近い故(汗汗)
************
『温もり』
・・・ここは?
車が、沢山下を走っている。 遠くのビルまでも容易く見渡せる此所は・・・・
歩道橋?
見たこともない大きな道路で私は歩道橋の上に立っている。 誰かが、追い掛けてくる気がした。 直感的に、ここに佇んでいてはいけないと思った。 ああ、ほら。 もう足音が聞こえてくるよ、カツカツカツカツ・・・ 黒い革靴が、ほら、ほら、ほら!!
気がつくと私は出来うる限りの速さで走っていた。 何処に行くのかは、わからない。 ただ、ただ走った。 脇腹が痛い。 キシキシと膝が鳴る。
何にも見えちゃいなかった。
ただ、逃げる。 恐いのだ、何かが。
ふと気付くと私はいつの間にか図書館に来ていた。 それも地元のものではない、外国、主にヨーロッパ系のあの重厚な造りのやつだ。 少なくとも、私の住む所にこんな建物はない。 ということは、ここは外国・・・? そんなことを、ふらりと思いながらも暫しそのどしりとした立派な建物に見愡れていた。
ピアノが聞こえた。 嗚呼、確かこれはショパンの・・・「告別のワルツ」
何故、誰が? ふらっと足は勝手に動いていく。
図書館には、誰もいない。 白昼の日は眩しく当たりを射す。 ドアが、ある。
焦げた後がある。ー火事?ー 茶色いどしりとしたドアには、精巧な蝶の細工が施されている。 普通こういうのって天使とか花とかじゃなかったかしらと思いつつ その蝶を指先でなぞる。 途端、ぞくりと左手首に圧力を感じる。 蝶のタトゥ−が、疼く。 その小さな小さなマークは、この扉の蝶と共鳴するかのごとく
ドクリ ドクリ 心臓を鳴らす。
苦しい。 猛烈な痛みが左胸を刺す。
ワルツはもう既に中盤まで来ていた。 可憐で、少し物悲しい音色が響く。
この中だ。
直感的に思い、ぐいと金の取ってを引いた。 ギィと重い音と共に扉が開く。
中には、黒いグランドピアノが一つ。 広い部屋だ、パーティーでも開けそうな広い部屋。 ピアノに座っているのは・・・・誰?
大きな長方形の窓から射す光りの逆光で、 顔が見えない。 目を細めるが、かろうじで眼鏡が見えるくらいだった。
曲が終わった。
つぅっと見愡れる仕種で指先が鍵盤から離れる。 こちらを向いた。 風の凪ぐ音と鳥の声しか聞こえない部屋。 まだ、顔は見えない。 椅子から立ち上がる。
背が、高い。 髪は少し長いくらいだが、私よりは短い。 長い手足に白いカッターシャツと黒いズボンが似合っていた。 特にシャツは、カフスが長くそれがまた何処ぞの王子かと見させた。
笑った気がした。 いや、笑ったのは私だったろうか。
歩いてくる。 顔が近付く。
「・・・・っ」
その人の顔がはっきりと見えた途端、 私は目眩がするほどの衝撃を覚えた。
彼は今度こそにこりと微笑んだ。 胸が、高鳴る。
ドクドクドクドクドク
血が、逆流しそうだ。 いや、しているかもしれない。 だがしかしもうそんなこと、どうだってよかった。
彼は近付き私の側を通っていく。 通りぎわにペコリと一つ、紳士らしく礼をした。
行ってしまう。
「っ・・・・・イクステツ!!!」
振り向くと、先のドアは消え去り、 イクステツも居なくなっていた。
「・・・会いたかったのに・・・やっと、会えたのに・・・・・・」
私はへたりと床に座り込む。 そして気付く。 涙が頬を伝い落ちていることを。 止まらない。
ぼたぼたぼたぼた。
止まらない。
わかってしまった。 嗚呼もう彼には会えない。 彼はイったのだ。 アソコへ。
遠い、アソコへ。
また革靴の音が聞こえる。 もはや、恐くはなかった。 がたりとドアが開き、そのドアはあの茶色いドアではなく 重く冷たい鉄のドアだった。 黒いスーツを来た男が私の腕を掴む。 もはや、顔も見ようとも思わなかった。
なるがまま、私は連れられる。 想いが残るグランドピアノ。
私の目には、いつまでもいつまでも その汚れない黒だけが焼き付き離れなかった。
目を覚ます。
頬が、濡れている。 「気付いた?」 嗚呼、誰だろう。 「もう少し、寝てて。」 医療器具の匂いがする。 「大丈夫だから。」
そう言ってくれる手は温かく、 冷や汗をべっとりとかいた私には 心地よく和む空気だった。
了
*
これ実は夢なんですけど変な夢でしたね(死) 文章にするともっと意味不明ですね(あはは)
でもピアノのある部屋はとても綺麗でした。 書いてないですけど白かったというのが強烈でした。
出てきた男の人、現実にいるって所が困る(苦笑)
2002年05月15日(水)
|
|
 |