今迄。そしてこれから。



 ひとりよなか




前を向いて歩いてきたつもりだったけど
あんまり前を見据えすぎて
目に力を入れすぎて
息切れを起こしてしまっていたらしい

周りを見ちゃいけない気がしていて
そんなこと誰に言われたわけでもないのに

根拠もない背徳感と
それを真面目すぎると笑った君

そういう君こそ変に律儀だったくせにとは
僕は言わずにいたけれど

君のなかにまだ僕はいるんだろうか
時とともに薄れていく多くの人たちと同じように
やっぱり僕のことも忘れていくんだろうか

また出会ったときに
ああ久しぶり、元気?
だなんて
そんな安っぽい言葉で片付けられてしまうような
群集の流れのなかでたまたま出くわした小石のような
そんな
そんな存在に


僕らが過ごした曖昧で未熟な時間は
今の空気にさらしたくなくて
奥不覚に、閉じ込めて、少しでも
その触れていた空気でさえも、あの時のままにしておきたくて


あくことのない憧れと
愛しさと
憎しみと

単純にともにいたいと素朴に思う感情は

欲していると






2005年11月20日(日)
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