twilight shackles
枷夜(かや)



 旅日記。:その5

部屋で居るひとりの時間は
とても長く感じられました。
うろうろしてみたり、鞄を片付けたり
布団に入ってしまったりいろいろ。

落ち着きのないオコサマでした。

帰ってこられた主様は
ほんのり髪の毛が濡れていてそれもまた
色っぽく感じてしまいました。

火照った身体...

同じ火照りが自分にリンクするみたいに
自分の身体もまた内側から熱くなるのを
感じていました。

お話したりしながら、逃げるように寝ようとした。
月姫なんだから...ラブホともかく宿の布団を
赤く染めるわけにはいかないんだから...





主様にそんなことはお構い無しだったようで壁を向き
寝ている私の方向を変えて、浴衣の合わせのところから
ゆっくり手を入れて肌に触れられました。
...主様は気付いていたのか、そこで気付いたのか
その時は判りませんでしたが、後日聞くと
素肌に浴衣を纏っているのに気づいた時に自分にも
スイッチが入ったと、仰ってました。

主様が見下ろしながら私の身体に触れていきます。
浴衣が乱れていくのが自分でも恥ずかしくて
頭も次第に朦朧としていきます。
隣りに声が漏れていないか...そんなことも
考えられなくなるまで時間はかかりませんでした。

ふと、主様が自分の浴衣の帯を解き
私の手首を後ろ手に縛られました。
私は上半身を曝し、浴衣のすそは乱れて太ももが覗き
お尻を高く上げ、頭は布団に擦り付ける
そんな淫らな姿で主様の前に居ました。

目はどこまでも主様の目を追いました。
髪を掴まれ御奉仕を強要されても
目だけは...主様を見上げました
私を見下ろす目を見上げていました...

私が汚してしまうことを気にしているのを
主様もお気づきになられたようで
帯の束縛を解き、私の浴衣も剥ぎ取って
部屋にある半露天へ移動してくださり
最後まで使ってくださいました。




身体いっぱいにかけられたものを
温泉のお湯で流してくださった主様
私は、浴室の畳の上で動けず
見下しながらお湯を掛ける主様の
冷たくそしてあたたかい目だけを見ていました。







浴衣を再び着なおして、一緒にお布団に入り
そして...朝...
ギリギリまで休んで、朝食を食べに移動しました。
戻ってお風呂に入り、下着とキャミだけ着替えました。
そこで、もう一度使われることになりました。
浴衣を脱がされるのとはまた違ったドキドキを
主様は私に与えてくださいました。

最後はフロント横でお土産を選び、チェックアウトして
湯原温泉をあとにしました。









帰り道にトラブルは少しありましたが、早い時間に
地元に到着し、いつも行くネカフェで小休止。
そこでその1〜2を書いたのですが、終わるまで
1ヶ月以上もかかってしまいました。

ここまで読んでくださった皆様
本当にありがとうございます。

(前回、あと2つと書きましたが、終わりました。)
(あーー、ちゃと最後まで書けてよかった...苦笑。)

2005年07月06日(水)
first day* new* index* mail*


My追加
エンピツ