twilight shackles
枷夜(かや)



 2人だけの時間と空間。

ずっとずっと温めてきた企画があって
それがこの2日を使って叶う事になった。
ここにいきつくまでにはたくさんの溝を越えて
その溝に落ちるたびに新しい自分を見つけてきた。

今回で、私は何か変わるのか...
今回で、主様は何か変わるのか...

それはすべてを終えてからでないと判らないことで
必ず自分の思ったとおりに進まないということも
もちろん理解している...はずなのだ。

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せっかくの日は雨となってしまいました。
ちょうど合流する時間は雨足も遠のき
降ったり止んだりといった感じだったけれど
わたしは念のために捨てて構わない
ビニール傘を持って仕事場を出たのです。
大きな紙袋にいろいろ詰め込んできた。
ちょっと重すぎたかな...でも必要だし...
新しく買ったこの服は主様に喜んで頂けるかしら?
自分に似合っているか不安になりながら
待ち合わせ場所に向かいました。

時間は20分前。
近くのパウダールームを使って少しだけおめかし。
髪も一度解いて結いなおしてサイドアップの完成。
ローズピンクのリップを紅筆で唇に塗って
10分前には待ち合わせのコンビニの前に到着。

主様は予定の方向と違う方向からやってきた...
「一時間くらい前から...」
早めに来ていつものようにゲームセンターで
時間を潰していたようでした。
「じゃあ、行きますね。」
わたしは目的のお店に向かって歩き始めました。

今日の夕食のお店はわたしが以前から
ご一緒したかったお店だったので
念願が叶ったということになるわけです。
個室に通され、お互いほっと一息をつく。
コートを脱ぐと主様が
「いつもと感じが違うな」
と仰ってくださった。
ちょっとは驚いて下さっていたのかしら??

部屋係の方の挨拶と、ドリンク注文をして
予約していたコースの料理が順番に出される。
主様は目を閉じながら味わっていらっしゃった。
わたしはそうやって味わって食べていらっしゃる
姿を見ているだけでとてもとても幸せでした。

時間にして約一時間強。
すべての食事を終えてほうじ茶で締めると
主様は「いい時間をすごせた、ありがとう」と
とても素敵な笑顔で仰ってくださった。


電車で移動し、ホテルのある駅に着く。
この近くで最近クリスマスイルミネーションが
始まったと情報を得て、今日はインの前に
立ち寄りたいと思っていたのです。
そのイルミネーションを見上げて写真を撮り
近くのコーヒーショップでちょっとブレイク。
今日の食事のお話、明日のお話などを織り交ぜて
楽しい時間をすごし、ホテルに足を伸ばしました。


「明日できない分、今日はちゃんと使う」
月姫前ということもあって明日は見ているだけに
なることもあって、主様は始める前にそう仰った。
今日は珍しく??首輪と鎖も持参していて、
...というか、むしろ、とても着けて頂きたくて
ただでさえ重いかばんに詰め込んできたのです。
主様は素敵な笑顔で返してくださり、
わたしに、主従の証である首輪を嵌めて下さいました。

「枷夜、だな...」

首輪をつけて主様のそばを離れないわたしの姿が
ありのままだと主様は仰った。
わたしは主様によって使われ存在価値を見出し
そこで生きていることへの感謝をすることが
出来るんだと思ったのでした。




明日は、お友達主従さんと合流して
たくさんの初体験をしてきます。

2005年11月06日(日)
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