にっきっ♪

2025年09月04日(木) 夢に出てくる人

10代の時にすごく大好きな人がいた。

彼は親族のように私に優しさをたくさんくれた。
音楽のことも色々と教えてくれた。今の私の音楽の嗜好は彼の影響がかなりある。
住んでいる場所が離れていて距離があった。
今みたいに携帯のない時代だったからコミュニケーション手段は電話か手紙だった。

手紙は多分毎週書いてたと思う。
私の中学高校時代は本当にしんどくて学校が大嫌いだった。
高校の時のクラスに女番長みたいな子がいて、時々不機嫌になって周りに当たり散らしてた。
何か彼女の地雷を踏むとずっと無視されたり意地悪を言われたり、関係のない周りの子もそれの同調してた。
今の私だったら立ち向かっていただろうけど、当時の私は逃げることしかできなかった。
高校3年の後半はほとんど学校に行けなかった。
だから、勉強と音楽の世界に没頭してた。
そんな時に私の色んな気持ちを受け止めてくれたのは、親でも身近な友達でもなく彼だった。

恋愛というよりもお兄さんのような存在だった。

私が大学生になってからは、親に隠れて電話でよく話をした。
距離があった分、恐ろしい電話代の請求が来て、母にいつも長電話を怒られた。
私の21歳の誕生日には21本の薔薇の花束を贈ってくれた。

母は彼との交際に全力で反対だった。
価値観が違うから将来一緒になっても絶対に幸せになれない。と
当時はそんな母にも反発したりしたけど、今の私が母の立場で娘が私の立場だったら
やはり同じ事を言ったと思う。

最後に会った時に私からごめんなさいを言ってお別れした。

もう30年以上前の話なのに、今年になってやたらと夢の中に彼が出てくる。
目が覚めてもしっかりと記憶に残ってる夢。
その度に大瀧詠一のLong Vacationが頭の中でぐるぐると回りだす。
あのアルバムを教えてくれたのは彼だった。





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