せきねしんいちの観劇&稽古日記
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2003年08月01日(金) |
「シカゴ」「トーク・トゥ・ハー」 |
ずっと見られなかった「シカゴ」をついに見る。 おもしろかったなあ。大好きだ。 「シカゴ」というミュージカルは、曲はいろいろ知ってたわりには、お話が全然わからなかった。それがもう見事にわかってしまって。 ミュージカル場面を全部、「幻想シーン」にしてしまった演出が大成功している。 誰がすごいということではなく、その演出の才気と手腕が実に愉しい時間を作り出している。
「トーク・トゥ・ハー」は、期待しすぎてたのかもしれないけど、微妙なかんじだった。 アルモドバルの作品のなかでは、「すごい」というできではないと思う。 男性二人の友情物語としては、あまりにも描かれてない部分が多すぎる気がするし。 とっても細やかな、小さな物語なんだけど、ちょっと過大評価されすぎてるんじゃないかとも思う。 <以下ネタバレなので、未見の人は読まないでね> 実をいうと僕は、途中、植物状態だった彼女がレイプされて妊娠したあたりから、主人公に感情移入できなくなってしまった。そのせいもあって、後半からラストにかけての感動についていけなかったのかもしれない。 タックスノットに寄って、おしゃべりをたくさん。 「トーク・トゥ・ハー」を観た人が何人もいて、いろいろ話をする。 レイプしたのは、主人公ではなくて、彼の友人、マルコだという話を聞く。 そんなのあり? そう考えれば、あの二人の友情も納得できるでしょ?とのこと。主人公はマルコをかばってるってことなわけ? で、死んじゃうの? そんなお話なわけ? もういっぺん見たいような、もうどうでもいいような微妙なかんじ。 いずれにしてもあまり好きなお話じゃない、正直言って。 そんなものの上に成り立つ友情の話だとしたら、はっきりいって大嫌いだと思う。 どうなんだろう? そんなんじゃないと思うけどなあ。 僕はもっとシンプルに物語を見て、ちょっと感動したってかんじなんだけどなあ。 帰りの新宿三丁目の駅で、コンタクトレンズをはずして、眼鏡にチェンジ。 これでOKと思ったら、コンタクトの入ったケースをひらりとホームに落としてしまう。 ころころと転がって、見事に線路の中に。 駅員さんは近くにいないし、小さなものだし、そろそろ二週間経ったぐらいなので、あきらめる。
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