せきねしんいちの観劇&稽古日記
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2003年08月06日(水) リーディングうち合わせ 青い鳥「ポロロッカ」

 14時からベニサンにある二兎社で、「あきらめない夏2003」のチャリティ・オークションのうち合わせ。途中で下の稽古場で稽古中の渡辺えり子さんも顔を出してくれる。
 永井愛さん、篠原久美子さん、野中友博さん、くまがいマキさん、ベニサンに向かう途中でばったり会った西山水木さん、明樹由佳さんと一緒に。
 やはり「オークション」というスタイルは、時間的にも雰囲気的にも難しそうなので、用紙を配っての「入札形式」をとることにする。
 明樹さんと舞台上で司会をすることに。
 西山さんと明樹さんが先に上がった後、台本の改訂作業におつきあいする。
 それこそ、一字一句というかんじでチェックしていく。さすが、劇作家というかんじだ。

 6時過ぎに失礼して、スパイラルホールへ。
 青い鳥の「ポロロッカ」を見に行く。
 エリツィンこと山本絵里子さんが受付で女給をしているとご案内をいただいた。
 ほんとにひさしぶりに見る「青い鳥」だ。
 きちんとトシをとって、それでも、続けているということが、初めは軽く、そしてだんだんと重くひびいてきた。
 フレンチレストランの厨房を舞台にした一幕、ほんとにカレーをつくってみんなで食べてしまうのがいかにも「青い鳥」らしい。
 世代の違いがかいま見えてくるかんじ。食事しながらの軽口のあいだに、どんな死に方がいやかという話が延々と続く場面の、シュールなこわさ。
 続く第二幕は、少女=娘、妻=母、父=夫とことなる三つの二人組のトーク。
 始めに登場したときは、これもまた青い鳥らしいかっこいいドレスアップした姿の出演者達が椅子取りゲームをしたあと、それぞれの記号としての衣装を身につけてトークを始める。
 このときの天光真弓さんの立ち姿が、なんだかすごかった。
 僕にとっては上村由梨子さんなんだけども。若い女優さんたちとは全然違う、すごみがある。
 最後は、すててこに腹巻きのオヤジ姿になって、コインランドリーに集まっている彼女たちの話。この場面は、映写される映像の中で演じられる。
 舞台上には、大きな月がずっと。
 スパイラルはやっぱり見づらいなと。
 帰りにタックスノットに寄る。
 13年前、僕を初めてタックスノットつれてきてくれたルナちゃんに再会する。感慨深い。


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