せきねしんいちの観劇&稽古日記
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2003年08月26日(火) 歌舞伎座 第一部 トレーニング

 昨日に続いて、歌舞伎座に行ってしまう。
 開演ぎりぎりに幕見の窓口に行ったら、3階席があいてるとのこと。で、計画を変更して、正面入り口から客席へ。
 最初の「義賢最期」。昔、仁左エ衛門(当時は孝夫)さんのを見たことがある。
 歌舞伎ってすごいと思うのは、だから何なの?ってよくわかんないまま見てても、最期には感動させてくれちゃうってところだ。
 この芝居も、気がついたら、ほろっとしてしまってた。
 義賢の橋之助さんは、手負いになってからが、凄絶でよかった。
 ふすまを使った豪華な立ち回り。小万の孝太郎とのからみもじーんとしたなあ。
 幕間の後、所作事が三つ。
 福助さんの「浅妻船」。琵琶湖が舞台で船に乗ってせり上がって、水干に烏帽子で始まったんだけど、どんどん「道成寺」になってってびっくり。
 コンパクトにまとまってるんだけど、鞨鼓に鈴太鼓も出て、見所たくさん。踊りを堪能した。
 次の三津五郎さんの「山帰強桔梗」は、ちょっと退屈だったかも。
 威勢のいいおにいさんの踊りなんだけど、それだけってかんじ。
 三津五郎さんはとっても上手なんだけどね。出し物として微妙なかんじ。前に座った小学生の男の子がふらふらしながらずっと見てたので、途中でもういいやとあきらめてしまいました。
 最期は、勘九郎さんの「近江のお兼」。馬も登場してにぎやかな打ち出しだ。
 勘九郎さんは、最初に三方に挨拶をするところが、とんでもなくかわいい。
 からみで出てくる男子二名が、とっても今風の体型でかわいらしい。背が高くて足が長くて顔が小さいの。勘九郎さんの丸っこさとの対照で選んだのかな。

 夜はトレーニング。
 サクラダさんとトミサコさんがゲスト。早瀬くんが実家にかえっていて、お休み。
 昨日「よかったらおいで」と誘ったキッちゃんも。
 体操の後、脱力と呼吸、発声。
 いつもよりも、さくさくと運ぶ。
 その後、みっちりと外郎売りを。やっぱり背中がいたくなる。
 喉にかからないように気をつけると背中に来る。
 もう少し腹筋を鍛えた方がいいのかもしれない。
 後半は、シアターゲームをいろいろと。
 それから「みみをすます」。
 基礎トレでやることは、そろそろ各自にまかせて、その先に行こうと思う。
 といっても、これまでやってきたことばかりなんだけど。
 発声については、アタックの強さとか、距離感だとか、無理な発声だとか、方向性なんていうのをやってみようと思う。
 なんとか雨にならずに済んだ夜道を駅までみんなで歩く。
 マッスーと小林くんは恋愛の話で盛り上がってる。マッスーのハイテンションがいつまで続くかと聞き耳を立てる。
 ずいぶん歩いたところで、マッスーに「花火やらないんですか?」と言われる。
 すっかり忘れてた!!
 話に夢中になって、ついつい公園に行きそびれてしまったんだった。
 さっきまで「ライター持ってるよ」なんて話をしてたのに!!
 キッちゃんも「明日花火やるからおいでよっ!」って誘ったんだったのに。
 今から戻るのもしんどいので、あえなく中止することに。
 まあ、早瀬くんもいないし……ということで理由をつけてね。

 帰りの電車は、またキッちゃんとずっとおしゃべり。
 今日見た第一部の話を中心に。またもや裏話をたくさん。

 明日は高円寺の阿波踊り。「今年こそ」と思ってたんだけど、日曜のレインボー祭りと昨日今日の歌舞伎座で、妙に満たされてしまった気がするので、パスすることにする。
 週明けの劇場下見に備えて、どんどん台本を進めないとね。
 


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