せきねしんいちの観劇&稽古日記
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2003年09月11日(木) |
新国立劇場「アイーダ」ゲネプロ |
市川裕之さんのご招待で、新国立劇場の「アイーダ」のゲネプロを見に行く。 市川さんは、2幕の凱旋の場面で踊っているのだそう。 フランコ・ゼフィレッリ演出の豪華スペクタクル版の再演。 いやあ、すごかった。 舞台装置のこれでもかといわんばかりの豪華さ。全部の場面がほんとエジプトの遺跡のよう。 中でも、2幕2場の凱旋の場面。「アイーダの大行進曲」が流れて、ものすごい人数が登場する。メインのメロディが流れる寸前に二頭の本物の馬が登場。本物感もすごかったが、それよりも、その微妙なタイミングを選んだ登場のさせかたが心憎い。 それからあとは、もう出るわ出るわ。迎える群衆だけでも100人以上。みんなが芝居をしている。子供達大活躍。バレエのシーンは、メインを踊る男性がとってもよかったなあ。 「アイーダ」というオペラはお話としては、かなり粗い筋立てだと思うんだけど、僕は、2幕の凱旋の場面の高揚感と、4幕のアムネリスが大好きだったりする。 ので、3幕までを二階席の正面で見て、4幕を舞台よりの上手バルコニーで見ることに。アムネリス役のルチアーノ・ディンティーノさんが、大熱演。ラダメスに死刑が宣告された後、「死にたいわ」と大きな柱の下にうずくまって歌う姿がとってもよかった。 本番の華やかさがないぶん、休憩時間がやや寂しかったけど、中身としては大満足のグランドオペラだった。市川さん、どうもありがとう。 終演後、キューブでやってる「Mナイト」の案内をアルピーナさんからもらっていたのだけれど大急ぎで帰ってくる。ごめんね!!! 空には中秋の名月がくっきり。少し離れて、大接近の火星。新宿のビル群を背景にものすごい絵になっていた。
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