せきねしんいちの観劇&稽古日記
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2003年12月22日(月) 稽古は休み「鶴亀紅白営業中!」

 17時。写真家の山口さんと東中野で待ち合わせをして、「PRESENT」の写真を受け取る。「gaku-GAY-kai 2003」の撮影のお願いもする。
 新宿に出て、東急ハンズでジオマン用の小道具を探すが見つからず。すごい人でくらくらする。もし見つかっても、レジに死ぬほど並ぶことになりそうだったので、さっさと退却。
 ツタヤでCDを借りる。森山良子「セ・フィニ」を改めて。こないだのドラマ「大奥」のサントラを探すが、見つからない。マイシティのHMVにもない、タワレコでようやく発見。
 トップスで青山吉良さんとうち合わせ。来年五月の二人芝居の話。どうぞよろしく御願いいたします。
 20時開演のフラクタルの公演をタイニイアリスへ見に行く。「鶴亀紅白営業中!」。
 加治木くん、川崎桜ちゃん、小橋川くんが出てる。制作は三村さん。ご挨拶する。どうもありがとう。
 芝居は、となりあった二つのスナックのお話。そこに地縛霊になった中学生がいて……というお話。みんなすごく不自然な芝居を自然にやってて、ほのぼのとおかしい。手動で転換する大道具がかわいらしかった。
 終演後、加治木くんとご挨拶。三村さんから、1月に小林くんが出演する「罠」のフライヤーを預かる。三村さんはそっちの制作もやってるそう。
 同じ回を見ていたヨシオと一緒に駅まで歩く。「gaku-GAY-kai」の話をあれこれと。
 南口で友達と待ち合わせをして食事。
 彼は、この間の「PRESENT」を見に来て、連絡をくれた24歳、某新劇養成所の一年生。
 芝居の話をいろいろしながら、考えることが多い。
 僕が養成所にいたのは21の時。その頃、出会った「大人」の役者さんたちを思い出す。
 立場がぐるっと一回りしたんだなあ。
 さくっと別れて帰ってくる。
 電車の中では、台本三昧。
 夜中、録画しておいたNHKのドラマ、「川、大いなる海へ」第二話をちらちら見る。
 三谷幸喜作、渡辺謙、小林聡美、西田敏行主演。
 一時間のお話で、なんだかあっさりと終わる。
 やや期待はずれ。なんで?というより、一時間で終わるお話の難しさを感じる。
 この「川」は、野沢尚、倉本聡、三谷幸喜のリレーで書かれてる6話のドラマ。
 メイキングがとてもおもしろかった。
 倉本さんリスペクトの野沢さんが、第一話のシノプシスを書いたんだけど、倉本さんは気に入らない。降りる、降りないみたいなところまで話がいっちゃってね。三谷さんは、傍観者ってところでずっと見てて、ややずるいかんじ。結局、倉本さんは、やる!ってことになるんだけど、なんだかおかしかった。老害とまでは言わないし、作品にけちをつけるつもりもないけど、何だかそのへんのこだわり方と翻り方が、めんどくさい人なんだなってかんじ。
 とにかく、三人の作家の、三者三様のキャラがとっても人間くさくて、よかった。
 一番、貧乏くじ引いたのは、野沢さんね。で、おいしいとこ持ってったのが三谷さん。
 この間のジオマンの稽古のときにマルゴリータ奈須さんからもらった、アロマキャンドルをずっと点けている。
 部屋にいるとそれほどでもないけど、外から帰ってくると、なんだかほっかりしている。
 薫りと一本のろうそくの炎で暖められた空気が、心地よい。
 でも、眠らない。


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