せきねしんいちの観劇&稽古日記
Diary INDEX|past|will
2004年02月18日(水) |
青年劇場「ガルフ 弟の戦争」 |
池袋の中古レコード屋にずっとさがしてたLPを受け取りに行く。雪村いづみのLP「旅立て女たち」。原題は「I am getting my act together and taking it on the road」。1977年初演のオフ・ブロードウェイミュージカルの日本語版。昔、演劇部友達のおかだよしこちゃんにかしてもらってからずっと探してたアルバム。とってもスタンダードになってるような名曲を、幸村いづみが見事に歌い上げてる。
青年劇場「ガルフ 弟の戦争」@朝日生命ホール 18:30
篠原久美子さんの新作「ガルフ 弟の戦争」を朝日生命ホールへ見に行く。 湾岸戦争が始まったある日、突然、イラク兵になってしまった弟と兄のお話。 イギリスの児童文学者……の原作を舞台化したもの。 舞台は、昔見た劇団四季の「ジーザス・クライスト・スーパースター」のような砂漠。 その上で、イギリスの家庭や、精神病院やらの場面が組み立てられていく。 主人公の少年と兄の演技はとってもよかった。大人が演じる子供にも違和感はない。 ただ、彼らの両親がなんだか薄っぺらいような気がしてならなかった。 あとは演出。こまごまと出てくる椅子やテーブルで表す「家庭」の場面のテレビと電話の位置が、芝居の初めと終わりで変化してしまっているのが、不思議だった。 いくつもの場面を同時に舞台に載せるためのしかたのない処理なのかもしれないけど、もっとうまいやり方があったんじゃないかと思えてしかたなかった。 ともあれ、今、この時期にこのお話を舞台化するというのは、とっても意味のあることだと多う。 終演後、篠原さんにご挨拶。 原作本を買って帰る。電車の中で読み終えて、この難しい構成の原作を脚色した篠原さんの「腕力」に惚れ直す。
その後、バイト先へ戻って、23時まではたらく。
初日まで、27日!
|