せきねしんいちの観劇&稽古日記
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2004年05月06日(木) ブルー

 とってもブルーな気持で目を覚ます。
 いやな夢をいっぱい見る。山に登ってるんだけど、頂上までいけなくてイライラしてたり、なんとか歩き出したら、道が水びたしで靴下がびしょぬれになったりとか。
 起きてから、よせばいいのに夢の中身を反芻してしまって、さらにぐったりする。

 ファミレスで台本その他に向かう。ランチを頼んで、これっぽっちも食欲がないことに気がつく。無理矢理つめこむ。

 目の前が字でいっぱいで吐きそうになったので、気分をかえて、iTunesに入れてあった音をいろいろ聞いてみる。
 これまで舞台で使った音楽。お気に入りの何曲か。
 なぜか入っていた森山良子の「幸せのすきま」を聞いて、あまりの「トーチソング感」に涙する。泣いた分だけ元気がでたような気がする。まさにそんな歌。

 体調が悪いとき、気持が沈んでいるときは、自分から何も出ていこうとしないことに気がつく。
 送り手でなく、受け手になっている。
 いろんな面で。
 受け取るばかりで、こちらから何かを送ることに臆してしまう。
 日記も書けない。
 メールも書けない。
 台本も……

 何もないわけじゃない。
 自分の中から「出していく」その作業は、とても勇気と力のいることだと思う。
 元気なときは、そんなこと何とも思わずにやれているのにね。
 とにかく、出していくことだ。そのうちに、それが当たり前になっていくんだから。


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