せきねしんいちの観劇&稽古日記
Diary INDEX|past|will
2004年09月14日(火) |
富士見ヶ丘小学校演劇授業 「約束」稽古 |
富士見ヶ丘小学校の演劇授業のお手伝い。 電車を乗り過ごして、三鷹台まで行ってしまい、あわてて戻る。 今日は本山新之助さんによるダンスの授業。新之助さんは、とってもイケメンなダンサー。ヘドウィグアンドアングリーインチ」の振付をやっていたそう。今回の演劇授業の目標である「卒業生を送る会」で発表する舞台の演出をしてもらう青井陽治さんも来てくれた。 体育館で6年生2クラス60人が、ストレッチの後、振付を覚えて、踊ってみる。 振りはややヒップホップよりのジャズダンス。8カウント×6ぐらいの長さ。子供達は、なかなかいいかんじで盛り上がって踊ってる。 僕は、宮 絢子校長先生と二人で、後の方で、ひかえめに踊ってる〜あんまり踊ってない女子の近くで、「一緒に踊ろう」とアピール。 結果、おもしろくなってがんがん踊ってしまう。 はじめ、その場でジャンプして、新之助さんが「息上がった人?」と聞く。手を挙げたのは僕と何人かだけ。「じゃあ、もう少し」と、びょんびょん跳んで、大勢の手が挙がってから、先に進む。 僕はもうこの時点で、かなり気分が悪くなって、もうだめかと思ったんだった。でも、身体が拒否してるような気がしてしゃくだったので、無理矢理続けてたら、なんとか元の調子に戻ったかんじ。 それにしても子供達はタフだ。一緒になって踊ってる僕は、終わりの頃にはもうへろへろだった。 これまでの演劇の授業は、言葉を発することが基本で、しゃべるのが苦手な子はどうしても、存在が希薄になってしまいがちだった。 でも、今回は、ダンス。みんなが同じ振付。もっと言うと、自分から、何かを発していくというよりは、教わった振りを覚えてどれだけ楽しく踊れてしまうかというところ。 何かを表現しなくちゃと考える前に、身体が楽しくなってしまう、そんなかんじで、子供達はいつもよりものびのびしていたような気がする。 途中から、男子と女子に別れて、お互いにどれだけ踊れてるかを見るようにした。 それまで、どれだけ楽しいかということでOKだったのが、どう見せるか、どう見られてるかということに変わっていった。 演劇の授業のおもしろさってこういうところかもしれないと思った。楽しくやってるところを、見てもらって、おもしろがってもらう、そのことの喜びが自分の楽しさにまたつながってくるかんじ。 僕は、子供達、特に、いつも騒いでばかりいる男子に「せきねさん、かっこいい!」と声援を送られて、少し照れた。でも、うれしかった。名前覚えてくれてたんだね。 僕でも踊れるんだから、みんなもがんばれ!と言いながら、その後も、校長先生と子供達とどんどこ踊った。 夜は、「約束」の稽古。今日が実質の稽古初日。 8人の出演者全員が揃った。 ストレッチとシアターゲームを、いつものようにやってみる。 8人というメンバーの多さにだんだんなれてきて、いいかんじ。 ちょっとよそゆきなムードになるかしら?と心配していたんだけど、なんだかむちゃくちゃアットホームな雰囲気ができあがっていった。 初めてなので、シアターゲームをいつもより余分に。即興で場所をつくるエチュードをチームにわかれてやってみる。 完全に、みんなが同じスタートラインにいるかんじが気持がいい。その中でそれぞれが自分らしさを全面に出して、それをお互いにおもしろがって尊敬できる関係が生まれてるような気がする。もっともっといいチームになればいいな。ともあれ、今日は予想以上に「いいチーム感」に満足。 帰り、いっこうちゃん、西田さん、樺澤くんは、駅前に新しくできた白木屋で酒部活動。 僕は、さくさくと帰ることにする。 電車の中で、午前中のダンスの疲れがピーク。足が痛くてしかたない。踊りすぎたかなとやや反省。
>>>初日まで50日!
|