せきねしんいちの観劇&稽古日記
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2004年09月15日(水) |
ファッションチャンネルニュース |
ファッションチャンネルニュースのMA。 ミラノメンズかと思っていたら、パリメンズとオートクチュールでびっくり。 予習をわたわたとして、スタジオにはいる。 パリメンズは、メンズなのに、アクセサリー類が多くておもしろい。 ヴィトンでは、熊の形のブローチがかわいかった。全身がヴィトンのロゴで覆われてるテディベアも。 オートクチュールは、ディオールのジョン・ガリアーノがものすごい。 基本はマーメイドラインのドレスなんだけど、ボリュームがはんぱじゃない。 ウエストはコルセットで53センチまで締め上げて、モデルさんたちは、Uターンすることもできず、ランウェイを一方通行。一番前にたどり着くと、抱きかかえられるように連れて行かれる。気分が悪くて倒れたり、吐いてしまった人もいたそうだ。どれをとっても、すぐにドラァグクィーンの衣裳になりそうなかんじ。
母親は昨日、中学のときの友だちに会いに表参道まででかけていった。 「三羽ガラスって言われてた」くらい仲のいい三人組だったそうだ。ちゃんと会うのは10年ぶり、三人だけでちゃんと話したのは中学以来かもしれないと言っていた。 友だちの一人は、戦後まもなく、満州から引き上げてきたのだそうだ。母親を満州で亡くして、父親と二人で帰ってきた彼女に、うちの母親は「満州になんか行かなきゃよかったのに」と言ってしまったんだそうだ。そして、そのことを、それから50年以上ずっと気にしていたのだと言う。 「覚えてるってことは、その場の雰囲気で何か感じたんじゃないかと思うんだよね。言わなきゃよかったって」。いつか謝りたいと思いながら、ずっとその機会がなかった。そのことを、昨日話して、ごめんねと謝った。 「『そしたら、そんなこと言われたっけ。全然覚えてない』って。こっちは50年ずっと気にしてたのに」と母は、笑いながら、また泣いている。 50年ぶりの友だちというのはどんなものなんだろう? 僕にはまだよくわからない。言ってしまって後悔したこと、言い残したことは、何かなかったっけと、一人になって考えてみた。 養成所の進級ができなかったとき、仲間と飲んだくれて、今日は帰らないと家に電話するつもりが、どういうわけか友だちの家に電話してしまって、「あら、信ちゃん、どうしたの?」と言われてびっくりしたことを思いだした。あんまり関係ないな。
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