せきねしんいちの観劇&稽古日記
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2004年11月12日(金) 読書

 戦前の映画のことが知りたくて、「思い出55話 松竹大船撮影所」(集英社新書)を読む。
 やった、これが使えるわ!といった収穫はないのだけれど、手がかりをいろいろ見付ける。
 「蒲田行進曲」はもともとはブロードウェイで上演された曲なんだって。ほかにも、原節子が照明さんにかけた言葉とか、大船調の基本が「ヒューマニズム」だってことだとか。
 寺山修司の著作から箴言を集めた「両手いっぱいの言葉 413のアフォリズム」(新潮文庫)も読む。映画と闇と夢についての言葉たちをさっそくメモする。
 このあいだから読んでいた群ようこの「一葉の口紅 曙のリボン」を読了。
 事実だけを年代順に追って、一葉の心理にちっとも踏み込んでいかないのがもどかしい。気持の変化はかろうじて書かれてあるんだけども、ちっともせまってこない。エッセイが大好きな群ようこだけに、ちょっとがっかり。


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