せきねしんいちの観劇&稽古日記
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2004年12月08日(水) |
「贋作・毛皮のマリー」稽古 |
稽古前、三茶で三枝嬢とうち合わせ。衣装の相談をまたしても。 稽古は、まだ台本がないので、今日は寺山修司の「星の王子さま」の場面をやってみる。 郡司君がきてくれた。 寺山修司の台詞をちりばめる今回の「贋作・毛皮のマリー」では、「星の王子さま」の台詞もいろいろ登場する。 ゲイばっかりの「毛皮のマリー」と対をなすレズビアンばっかりの「星の王子さま」。僕は、戯曲としては、こっちの方が好きだったりする。 うわばみと点子ちゃんのやりとりを二人組でやってみる。 何組かをやってみたあとで、ひとこと。最後の点子ちゃんの台詞、点子ちゃんは、紙くずの星を数えていくのだけれど、途中から紙くずの星が本当の星に見えてくるんだよと話す。 その後に点子ちゃんをやった良ちゃんの芝居は、彼の目を通して、紙くずが見る見る星に変わっていくようすが手に取るように見えてしまった。 俳優の目を通せば、紙くずの星も、本物の星に変身させることができるんだ。 これが寺山修司の言いたかったことかもしれない。 ドキドキする瞬間。だから芝居はおもしろい。
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