せきねしんいちの観劇&稽古日記
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2009年02月13日(金) ホラー

 スロウライダー「クロウズ」を見に、シアタートップスへ。
 今日は、ゲストで日下部そうくんが出演だそう。思いがけず、とてもうれしい。
 開演してすぐに、「僕はホラーが苦手だ」ということに気がつく。
 感染すると一度死んだあとゾンビとして生き返ってしまい、カラダが腐らない限り生き続けてしまうという疫病が流行した日本。防腐剤の処方を禁止したため本土では流行はおさまったものの、ある島ではウロコと呼ばれる女医が防腐剤をつくりつづけているため、ゾンビたちは共同体をつくり生き延びていた。その島に、県の職員がやってきて、ゾンビ達を退治しようとする・・・というお話。
 以前、フライングステージに客演してくれた數間くんが、県の職員を演じている。エリート意識の固まりだった彼が、感染してゾンビになり、最後には犬のようになっていくさまが哀しい。部屋から閉め出されたことを受け入れられず、ドアを叩きながら、自問自答しつつ死んでいく様子がとても見事だった。
 芝居としては、前回、スロウライダーを見たときと同じように、これはコメディなんじゃないかと、コメディとしてつくった方が、こわいんじゃないかなと思った。今回のように、ホラーとしてつくって、おかしみがあるというのも、もちろんありなのだけれど。
 そうくんは、ゾンビたちの一人で、たんたんとゲームをしているキャラクター。当たり前だけれど、フライングステージに出てもらっていたときとは全然違っていることに、ドキドキする。
 ラスト、やっぱりそうなるか・・・と思いながら、それでも、やはり救いのない(ように思える)ラストシーンに、とどめをさされたようになり、ふらふらと立ち上がり、劇場をあとにした。
 數間くん、そうくんにも挨拶できず・・。申し訳ない。
 家に着いてから、二人にメールを送る。


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