せきねしんいちの観劇&稽古日記
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2009年03月13日(金) サーカス劇場「カラス:

 タイニイアリスにサーカス劇場公演「カラス」を見に行く。
 冒頭から、舞台を走り抜けるバイク、リアルなガード下が再現されている装置、そして、妖しい風体の「カラスおばさん」を演じるワダ・タワーさんの歌と、一気にワクワクさせられる。
 演出は、唐☆ゼミの中野敦之さん。芝居の見せ方がなんてうまいんだろう。
 昨日の池の下の寺山修司につづき、今日は、唐十郎。アングラ、2DAYSだ。
 今日の俳優陣は、たぶんにアクが強く、こういう身体がまだまだあるのだなあと、おもしろかった。昨日の舞台のことも、ひるがえっていろいろなことを考えることができた。
 場面が固定された群像劇で、しかも戯曲のテイストが唐十郎というのは、なかなかに高いハードルだったんじゃないかと思う。全部の人物が登場してからの物語の展開に、もう一工夫ほしかったような気もする。
 というか、僕としては、カラスおばさんをどかんと中心に据えた物語が見たかったんだなあとあとから思う。
 終演後の宴会にお邪魔して、出演の久米さん、タワーさん、そして森澤くんとおしゃべり。舞台上とは、全然違う素朴なキャラクターの俳優陣にちょっとどきどき。


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