*未完成のお城*

2002年06月24日(月)  こんな雨の夜には

こんな雨の夜は、やっぱり気分はネガティブで。
「あの時あぁすれば良かった」
「何であんなこと言っちゃったんだろう」
そんな、今となってはどうしようもない後悔ばかりが溢れてくる。

あの日、あなたの手を取らなければ
今でも友達としてやっていけたのかな?

声と手が、好きだったよ。
真っ直ぐな視線が強くて、…あたしはそれが怖くて。
いつも視線を逸らしてばかりだったね。
部屋に誘われた時、誤魔化さずに行けば良かったかな。
食事くらい、一緒に行けば良かった?(あたしはそれが一番恥ずかしいんだけどね)
周囲にどんなに揶揄われても、『彼女』なんだって、
開き直れるくらい、アナタが好きになれたら良かった。

好きだったよ。
友達として。
本当に、好きだった。

何故か今日は、あなたのことばかり思い出す。
もし、あの日あなたを呼び戻さなければ
もし、あの日あなたの告白を聞かなければ
もし、あの日あなたを……

あの人以上に好きになれたのかな?
…無理だね。
今更こんなこと考えたって
時間は戻らないし、
あたしの気持ちもきっと変わらない。

でもね、
もし、いつかあなたと話せる機会があったら
「好きだったよ」って、たぶん素直に言えるから。

もう会うこともないだろうけど

…ねぇ、今、あなたの隣に誰かいる?
キレイゴトかもしれないけど、あなたが幸せでありますように。
あたしがあなたにつけた傷が、癒されていますように。
あの時…悩ませて…苦しめて…ごめんなさい。

もう、会うこともないだろうけど。


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