*未完成のお城*

2003年01月14日(火)  弱音ばかり。

誰にも必要とされていない自分を認めるのには勇気が要る。
色んな人に依存してばかりの自分を認めるのにも勇気が要る。

ギブ・アンドテイクが楽。
50・50が楽。

そう、口では言いながら。

肯定されたがっている。

あたしを欲しがって。
もっと、もっと強く。
此処に居てもいい理由を頂戴。

自分が求めるのと同じだけの、それ以上の束縛を欲しがる。

認められたい。
依存されたい。

弱いあたしでも見捨てないで居て。
そんなあたしでも好きだと言って。

酷い願いだと知っている。
其れでもこれが今のあたしの本音。

弱音ばかり。

あたしだって立ち上がりたい。
少しでも、此処から前に進みたい。

怖くて足が竦むんだ。

どうしてみんな、そんなに強くなれるの?

***

『社会人』という言葉への、憧れと、恐怖と。

好きなことをするためにはどうしてもお金が要る。
お金を得るためには働かなくてはならない。
学生時代ならバイトで済むだろうけれど、いい歳行っちゃった今は『就職』という言葉が重く圧し掛かる。

『社会』に出ることが怖い。

いつからこんなに臆病になってしまったんだろう。

自分の手でお金を稼ぐ、という達成感や充実感を知らないわけではない。
数少ないけれど、何度か其れは経験してきたから。
『バイト』と『就職』では明らかにその重さが違う。
その重さを抱え切れない。

どんどん近付いてくる『現実』。

逃げ出したい。
いつまでも此処にいたい。
無責任だと罵られてもいい。

就職してる友達や、知人が遠く見える。
眩しい。
みんな凄い。

どうしたらそんなに強くなれるの。どうしたら。

***

誰かと一緒に住みたいな。
異性じゃないよ。
同性の、誰かと。

あたしが家事一切を引き受けるから。

そういう問題じゃないか。

勿論、家賃は折半で。

その誰かが君ならイイな。
…イヤ、駄目かな。
君はきっと、あたしに幻滅してしまうだろうから。

近付き過ぎると駄目だね。
君にはあたしの汚い部分を(これ以上)曝したくない。

好きなだけじゃ駄目なんだね。

***

抱かれるなら、大好きな貴方よりも、
大嫌いな知らない誰かに。


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