誰にも必要とされていない自分を認めるのには勇気が要る。 色んな人に依存してばかりの自分を認めるのにも勇気が要る。
ギブ・アンドテイクが楽。 50・50が楽。
そう、口では言いながら。
肯定されたがっている。
あたしを欲しがって。 もっと、もっと強く。 此処に居てもいい理由を頂戴。
自分が求めるのと同じだけの、それ以上の束縛を欲しがる。
認められたい。 依存されたい。
弱いあたしでも見捨てないで居て。 そんなあたしでも好きだと言って。
酷い願いだと知っている。 其れでもこれが今のあたしの本音。
弱音ばかり。
あたしだって立ち上がりたい。 少しでも、此処から前に進みたい。
怖くて足が竦むんだ。
どうしてみんな、そんなに強くなれるの?
***
『社会人』という言葉への、憧れと、恐怖と。
好きなことをするためにはどうしてもお金が要る。 お金を得るためには働かなくてはならない。 学生時代ならバイトで済むだろうけれど、いい歳行っちゃった今は『就職』という言葉が重く圧し掛かる。
『社会』に出ることが怖い。
いつからこんなに臆病になってしまったんだろう。
自分の手でお金を稼ぐ、という達成感や充実感を知らないわけではない。 数少ないけれど、何度か其れは経験してきたから。 『バイト』と『就職』では明らかにその重さが違う。 その重さを抱え切れない。
どんどん近付いてくる『現実』。
逃げ出したい。 いつまでも此処にいたい。 無責任だと罵られてもいい。
就職してる友達や、知人が遠く見える。 眩しい。 みんな凄い。
どうしたらそんなに強くなれるの。どうしたら。
***
誰かと一緒に住みたいな。 異性じゃないよ。 同性の、誰かと。
あたしが家事一切を引き受けるから。
そういう問題じゃないか。
勿論、家賃は折半で。
その誰かが君ならイイな。 …イヤ、駄目かな。 君はきっと、あたしに幻滅してしまうだろうから。
近付き過ぎると駄目だね。 君にはあたしの汚い部分を(これ以上)曝したくない。
好きなだけじゃ駄目なんだね。
***
抱かれるなら、大好きな貴方よりも、 大嫌いな知らない誰かに。
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