*未完成のお城*

2003年03月03日(月)  切り裂いて、何もかもを

身体の何処かをパックリと裂いて、其処から全てが伝わるのなら。
言いたくても言葉にならないこのすべてを、晒せるのなら。

そうすることが出来たら、出来るのなら、いっそそうしてしまいたかった。

何故、

言葉にするたび
文字にするたび

そのすべてが嘘を含むのだろう。

純度100%の真実など、あたしの世界には存在しないと言うのだろうか。

***

−恋文のようなもの?−

おかえりなさい。

あなたの日常に、また少しでも触れることができることを、

嬉しいと思ってはいけませんか?

***

君とのつながりは「糸電話」のようだと思う。

近い、近い、遠い、もの。

脆くすぐに切れてしまいそうな糸は、心のつながりでピアノ線よりも強度が高い。

でも、

コップを耳から外すと何も聴こえない。
糸が緩むと何も聴こえない。
張り詰めすぎると、どんなに強い糸でもいつかはきっと切れてしまう。

そんな、曖昧な距離がベストで。

曖昧な関係。

輪郭と、感情だけが、何処よりも何よりも誰よりも、鮮明な。

***

その青い錠剤は
確かに効いているのかもしれない。

緩やかに、それでも確かに訪れる強制的な眠り、というのは

思っていたよりも辛く、苦いものだった。

デモ、本当ニ効イテイルノ?

***

そのリアルは、現実ではない?

***

ひきとめられない。
呼び戻せない。

遠ざかる背中が胸に痛い。

そう思う、書くことが君を、

君に、

悲しい…辛い思いをさせるとは分かっていても。

君 は  い つ で も  光 の  ひ と 。

***

「ひきとめられない」作詞/作曲/唄:Chara

Uh ah ha Uh wa uh wa ha
Uh ah ha Uh wa uh wa
Uh ah ha Uh wa uh wa ha
Uh ah ha Uh wa uh wa

あの人に嫌われることを避けてるの
欲張りだっていいじゃない
欲しいものはあなただけ
その手であたしにくれたものすべてが見えなくなってる

本当の愛だったかしら?涙の祈りを
それしか そんな方法でしか あなたを ひきとめられない

言葉じゃなくて特別な方法で
あの人はいつも聞こうとしないの あたしの気持ちを
あたしにだって心はある まだあるの ただ夢中で

本当の愛だったかしら?涙の祈りを
与えてそれしかそんな方法でしかひきとめられないの

あなたを あたしを
ひきとめられない

Uh ah ha Uh wa uh wa ha
Uh ah ha Uh wa uh wa
Uh Uh Ha Ha Uh Uh Ha Ha
Uh Uh Ha Ha Uh Ha Ha


***

卑怯でも
狡くても

弱くても

脆くても

哀しくても

此処にいるから
だから

君も

傍に、いて。


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