眠くないから強制的に眠さを引き寄せる。睡魔を逃がさないように雁字搦めにして。泳ぐ視界が眠りを誘う。このまま ゆらゆらこのまま ずっと流れに身を任せて水の中を泳ぐように曖昧な輪郭の中で泳ぐあたし。あとは暗い水底に沈むばかり。そこから天辺の外の世界をゆらゆら見上げて外の世界の美しさを思う。ゆっくり とゆらゆら と水底を漂い泳ぎながら。