狛の日記...狛。

 

 

0911 - 2005年09月11日(日)


秋はとても心地良くて好きなのだけど。
ふわりと脳裏を掠める絶望的な感覚に、足が竦む時がある。


人の命は本当に重い。
重力に関係なく、無重力空間の宇宙でも決して変わらない重さがあって。
だけどそれは、その人だからこそ重いものであって、他者が代わることのできないものだと想う。


前は、自分の命一つで大切な人が助かるのなら
差し出しても構わないと想った時もあったけれど、
でも、誰が、自分の命を欲しがるだろうかと考えて、思い留まった。
自分の命一つで代わりになれるほど、人の命は決して軽くはない。
他者の命は他者が与えられたものであって、自分のものではないのだから。
取り替えたり、受け渡したりできるようなものではなくて。


だけど、それができるなら、代わりたかった人がたくさんいたな、と。
代わりたかっただろうな、と想う人もたくさんいて。
秋になると思い出す記憶がある。


そしてそんな日は、
大きな声で何度も繰り返されなくても、記念日なんかにしなくても、
当の本人は、嫌というほど知ってるはずだと想った。


...



 

 

 

 

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